asahi.com : MYTOWN : 北海道
「売れない文庫」売れた/老舗書店フェア
1700冊用意、1週間で600冊

  札幌市西区の老舗(しにせ)書店「くすみ書房」(久住邦晴社長)が始めた「売れない文庫フェア」が予想外の人気だ。良書が消えてゆくのを惜しみ、始めた企画だが、仕入れた約1700冊のうち2日までの1週間で3分の1以上の約600冊が売れた。文庫本全体で普段の5倍もの売れ行きに当の書店も驚き、一部は追加注文したほどだ。

最近は大型書店に押されて小さな書店が消える傾向が強い。でも、大型書店というのは品揃えが多い反面、なんとなく本を探すには広すぎて厳しい状態になっている。結局備え付けの端末で本のありかを探すことになるのだが、これなら家でインターネット書店をあさったほうが面倒がなくていい。小さな本屋は専門店化するのがいいと思う。手ごろな広に特定分野が集まっていればざっと眺めて面白そうな本を探すということができる。
そういう点で、この「売れない文庫」は面白い。読みたくても大型書店では探せない。売れ筋からはずれた本は大型書店でも置かなくなっていて結局見つからないということは結構ありそうだ。だから手ごろな数でジャンルを絞ると売れるのだろう。
小さい書店はこの手でお客に足を運んでもらおう。本を良く読む「知ってる店員」がいれば完璧だと思う。