asahi.com : MYTOWN : 北海道
住基ネット 一時切断の可能性も/札幌
長野県の実験受け  札幌市長「来月判断」

  長野県による住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)への侵入実験の結果を受け、札幌市の上田文雄市長は17日の記者会見で、「報道通りであれば、心配していた問題の一番重要なところが実証されたということになる。かなり重大な判断をしなければならない」と述べ、実験の分析結果によっては、札幌市のシステムを住基ネットから一時的に切断する可能性があることを示唆した。

総務省は住基ネットと各役所の庁内LANは別物で、住基ネットはファイアウオールで守られているから大丈夫だといっている。しかし、長野県のセキュリティ実験の結果は、庁内LANを通じて住基ネットへの接続サーバの管理者権限取得が可能なことが検証されたという。

インターネットからの侵入には成功していないが、庁内LANに接続可能なダイアルアップアカウントが存在したり、無線LANによる庁内LANへのアクセスが可能だったりするケースがあったらしい。おまけにサーバ等に適切なセキュリティパッチがあたっていなかったという。
今回は総務省との縄張り問題があって住基ネットへのアタックは行わなかったらしいが、住基ネットへの接続サーバの管理者権限が奪取されれば住基ネットへのアクセスが可能となる可能性が高い。ZDNet「住基ネットのセキュリティは平均以下~長野県の報告参照。
以上のような状況を踏まえて、札幌市長としては、個人情報保護のためにシステム稼動停止の判断を迫られているわけだ。
情報というのは漏洩してしまったら取り返しがつかない。慎重過ぎるほどでいいと思う。危険だと思ったらすぐ停止。それで困ることはいまのところほとんどない。
総務省はこの状況を深刻に受け止めて住基ネットのごり押しをやめる必要があると思う。メンツにこだわっている場合ではない。