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思念波

裁判員制度と終身刑

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問題はらむ裁判員制度 導入前に「終身刑」作れ - ビジネススタイル - nikkei BPnet

来年5月から日本でも裁判員制度が始まる。国民の4000人に1人が任命され、様々な事件を裁くことになる。だが、これは大きな問題をはらんでいると思う。

僕もそう思う。量刑にまでふみこまなければならないなら裁判員にはなりたくないと思う。
自分の決定に納得できるだけの知識や判断能力がなかったら、とてもじゃないがこんな重大な決定に関わりたくはない。

ただ、この記事の「終身刑」には違和感を覚える。たぶんここで言っている「終身刑」は要するに「死ぬまで刑務所から出られない」という意味で、これを絶対的終身刑というらしい。しかし、この記事ではぜんぜんそんな説明がない。

以下Wikipediaを参考に書く。
日本の無期は、相対的終身刑というらしい。いずれにしろ終身刑だ。「無期」の意味は、刑期が満了しないという意味であって、仮釈放になったとしても刑は終わらず、保護観察され、問題があればいつでも収監される立場が一生続く。
最近の仮釈放の運用は厳しくなっているという。2005年の仮釈放者の平均在所年数は27年で、運用的に最低20年経過しなければ仮釈放は認められないそうである。しかも、判決で「仮釈放は慎重に」などの意見がついた場合はさらに仮釈放は認められにくくなる。もちろん仮釈放が認められない者も当然いる。
仮釈放を含めても一生自由がないという状況を想像すれば、なかなか重い刑罰だと言えるのではないだろうか。
死刑と無期の間があまりにも差があると言う人もいるが、このへんを誤解しているのではないかと思う。
この認識があれば、「とりあえず無期」という量刑は成り立つような気がする。

しかし、僕自身、このことを知ったのは最近のことだ。たぶん裁判員制度の話が出てこなかったら、未だに知らなかったと思う。少しだけ勉強したけれど、他の刑について学んだり考えたりしたことは相変わらずない。
そんな人が、量刑にまで関与すべきなのだろうか?
裁判員制度が始まると、望まないのにある人間の生殺与奪の決定に直接関与することになるかもしれない。果たして誰もがそのストレスに耐えられるのものだろうか?
そう考えるととても怖ろしいと思うのである。







-思念波
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