考えることについて考えるのは結構楽しい。
この本、書店でわりと平積みになっているのを見かける。売れているんだな。
最初の発売が1986年。結構古い。だけど中身は全然古くない。むしろ最近書かれた本みたいだ。
文庫の腰巻に「もっと若いときに読んでいれば...」というアオリが入っているのだが、僕もそう思った。
アイデアとか、まとまった考えというものは、どこからか沸いてくるように思いがちだけれど、それはそれまでに蓄えた経験とか知識があってのことだ。本を読んだりして情報を集めるのもそのひとつ。
だけどそれが自分なりの「考え」と呼べるものになるにはある程度の過程と時間が必要。例えばその過程には「寝かせる」とか「忘れる」というものも必要。と書いてある。
こ ういうのは経験的にわかっているようで、実は実践が難しいことだ。「忘れる」というのはとても無駄で良くないことであるように学校で仕込まれてきているか ら、忘れることにはほとんど恐怖といっていいような感覚がある。「寝かせる」にしても、本当にひと晩寝たらいいもっといい考えが生まれるなんて、「今日で きることを明日に延ばすな」と教え込まれてきたらとてもじゃないけど信じられるものではない。
この本では古今の人々や著者自身の経験を通じて、これらを必要なこととして論じていて、大変ほっとする。
もちろんこのような行動原理が効果的に作用するためには、日頃からやっておくことがあるわけで、それは結構まめでないとできない気がするのだが、その辺もちょっとした習慣づけについて具体的に書かれている。
僕 もその手のちょっとした日常の工夫をいくつかやっていて、その中心はとにかくノートをとるということだ。小さめのノートとペンを常に持ち歩いていて、アイ デアでもTODOでもなんでもそのノートに書いていく。注意しているのは日付が変わったら改ページすることと一番上に日付を書くこと、項目毎に連番をふる こと、あとでちょっと書き足したりすることを考えて空白行を入れること。
そういう雑記ノートから派生して、予定は手帳に転記し、一日の終わりにはそのノートを眺めながら日記を書き、こうやってブログに記事を書いたりすることになる。
雑記帳的ノートにメモしていくのが情報収集の段階で、最近は本を読むときにもちょっとした工夫をするようになった。手元にポスト・イット フラッグと いうのを持っていて、読んでいてこれは面白いと思ったり、あとで引用したいと思う場所に貼るのだ。それと、本の扉を開いた最初ページに大きめのこれまたポ スト・イットを一枚張っておく。ページに貼ったフラッグのほうにちょっとメモもできないことはないが、小さいので、思い浮かんだアイデアをこの最初のペー ジに貼ったポスト・イットにメモしていく。
こうやってちょっとした工夫をしながら本を読んでみると、読みながら頭がよく働く感じがする。

そんな断片を集めてまとまった文章としてアウトプットするというのは「考え」をまとめるために重要で、それが日記だったりブログだったりする。日記もブログも目的ではなくて手段なのだな。
ノー トに書いたり、日記やブログを書いたりするのは安心して「忘れる」ためにやっていることらしい。人のアタマというのは大事なことは忘れないもので、こうい う手段を介して情報を取捨選択することでより整理された「考え」を生み出すようになっている(とこの本に書いてあった)。
僕の細かい工夫は情報整理系の本や情報を読んで試行錯誤的に自分に合うものを構築してきたものだけど、この本を読んでなぜそれらの工夫がしっくりくる感じがするのか解ったような気がして、とりあえずは間違ってないなというような安心感を持つことができた。

考えることについて考えるのは究極の考えることなのでとても楽しいのだ。

思考の整理学 (ちくま文庫) (ちくま文庫)
外山 滋比古

思考の整理学 (ちくま文庫) (ちくま文庫)
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3M ポスト・イット フラッグ 透明スリム見出し・エコノパック 9色混合 4.4×0.6cm 680MSH

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3M ポスト・イット フラッグ 透明見出し・エコノパック 6色混合・蛍光色 4.36×1.0cm 683NEH 3M ポスト・イット フラッグ 透明見出し・エコノパック 6色混合 4.36×1.0cm 683MH 過剰と破壊の経済学 「ムーアの法則」で何が変わるのか? (アスキー新書 042) (アスキー新書 42) Moleskine Square Notebook
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