北海道新聞 道央
「希望降任制度」を検討 室蘭市  2004/05/12 19:11

 室蘭市は新たな人材育成推進計画をまとめた。国が進める公務員制度改革を踏まえ、年功序列型から能力主義人事への移行を打ち出したほか、本人の意思に応じて降格する「希望降任制度」の導入も検討。「市民と協働のまちづくり」を実践するため、民間非営利団体(NPO)やボランティア団体と交流する研修の拡大も予定している。

こういう発想はこれからの時代では重要になってくるような気がする。
現在の多くの組織の構造は基本的に右肩上がり主義というか単純成長タイプの構造になっていて、人事制度も結局はそういう構造。「降格」ってやつは懲罰であって「降任」なんてことはありえない。

日本ではあまり職能分担の考え方が育っていないから、能力主義人事ってのは事実上掛け声だけで、専門能力があっても結局は管理職にならないと収入を増やすことはできない。管理職っていうのは一種の総務職だからそれなりのキャリアパスがあると思うんだけどそうはなっていなくて、結局専門能力を殺して管理職になっていく。

管理職も管理を専門とする職能であるという考え方はほとんどない。
ある程度の在職年数が経過して管理職に移行できないと、万年xxなどと陰口をたたかれることになることが多い。
要は人事評価が管理職や経営に関係する職種への昇格一本やりで作られているので、評価された結果管理職になって苦しむ人も多いのではないかと思う。
だったらいっそのこと「降任」したいところだけれど、そんなパスはありえないから結局退職するか、窓際で新聞読んで爪でも切っているか-最近は窓際自体が物理的に足りないんだけど-ってことになる。
給料が下がっても「降任」してそれなりの職責の範疇で働いたほうがよいという人もいるだろう。仕事が人生のすべてではないのだからね。
これからは仕事以外のことにもっと関心や生きがいを持つ人生が理想的だと思う。そのためにはこの「希望降任制度」というのは組織内での生き方の選択肢を増やす意味で面白いと思う。
そのためには低コストな暮らしができるライフプランが必要になるんだろうけどね。。。