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読了:民主主義とは何なのか

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「民主主義」という言葉を聞いた時、それを悪い意味にとらえる人は多くないと思う。せいぜい「衆愚政治に陥る可能性がある」というくらいだろう。

しかし、日本語で民主主義という言葉のもととなる「デモクラシー」にはギリシャの都市国家時代からいかがわしさが付きまとっているという。デモクラシーには恐怖政治がつきものであり、デモクラシーを実現すると謳う「xx宣言」には論理的な誤謬があり、そんなものを生み出す根源には有名なペテン師が居て、世界大戦がそのいかがわしい「デモクラシー」を相対的に良いものに見せる要因を作ったという。

これだけ言うとトンデモ学者の論のようであるが、アリストテレスとかルソーとかホッブスとかロックとかの文献をきちんとあたってきっちり哲学的に批判していった結果である。

印象的なのはギリシャの都市国家が衰退した原因が「デーモクラティア」であったことだ。それは民主的に選ばれた有力者に対していずれ人民が対立し、追い落とすことを繰り返したのある。(どこかの国で起きていることとそっくりである。)

民主主義は常に人民と対立する権力の存在を求め、それとの戦いを要求する体制である。それは究極的に「我々の中での闘争」を要求するものと言うことができる。これが理想の社会の姿と言えるのか?民主主義は乗り越えられるべきものではないだろうか?

ということが書かれていた。と思う。

現代におけるいわゆる先進国(民主主義国家)が、特に経済の問題で袋小路にはまりこんでいるのは、もともと民主主義国家が標榜する「自由の拡大を追求する」姿勢が原因のように見える。この閉塞状態を打開するためには新しい知恵が必要だ。そのためには民主主義をその根本からきちんと見なおす必要があるということがわかった。

我々は激動の時代に進んで行こうとしているのかもしれない。

民主主義とは何なのか (文春新書)
長谷川 三千子

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