「にゃお」と「んちば」はおなじひとなのです

NyaoPress 読書と日常

ブックカバーと電子書籍

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僕は電子書籍の普及に結構期待を持っている。大量の本をいつでもどこでも読める状況というのはひとつの夢だ。だからアメリカのAmazonを中心とした電子書籍の状況はうらやましいと思っている。

思ってはいるのだが、ニッポンでは簡単に行かないのではないかとも思っている。その理由の一つはニッポンの紙の書籍がとても美しいことである。

ハードカバーの壮麗な装丁はもちろんのことながら、普及版の文庫本にいたっても高級な紙を使った美しいカバーがかけられている。ほとんど読み捨てといっていいような新書だってきれいなカバーがかかっている。書店で本を買うとその上にさらにカバーを掛けてくれるのがあたりまえである。そしてきれいに揃ったカバーの本が書棚に並んでいる姿はこれまた美しい。

要するに書籍がモノとして美しく、所有意識を刺激するものなのである。これを電子書籍で凌駕するのは難しいだろう。

美しいカバーが数十円のものだとして、そのぶん電子書籍が安いからといって電子書籍の需要が伸びるとは思えない。モノとしての満足感を捨てて、コンテンツだけを「持つ」というのは大変頼りないものである。ひょっとすると紙の本と電子書籍に必要な価格差は本の種類にもよるが最大50%くらいあっても不思議ではないと思う。

僕は今はもともと安っぽくできている洋書を手早く安く手に入れられる手段としての電子書籍には魅力を感じているが、ニッポンの電子書籍には流通がゴタゴタしていることを抜きにしても魅力を感じない。

ではどうしたらよいか。技術的にどうやるかは置いて、紙の本を買ったら電子書籍も手に入るようにするのが良いのではないかと考えている。紙の本を持っていてもそれを電子書籍としてどこにでも持ち歩きたいという気持ちはわりとみんな持っているものなのである。その上で電子書籍だけならうんと安く提供するようにすれば市場は立ち上がってくるのではないだろうか?

少なくともアメリカのように紙の書籍より電子書籍のほうが売れるという状況になるにはまだまだ仕掛けと時間が必要な気がするのである。

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