読了:パパラギ


「パパラギ」とは「白い人」。南洋の島々の人から見た白人のことである。この本はその南洋の島の酋長ツイアビが白人の文明を見てその印象を島の人々に演説したものを集めたものである。ということになっているが、実際はそういうふうに創作されたものであるらしい。

南洋の島々にはないものを彼らの身近なもので表現しているから少々まどろっこしい記述が多くて少々じれったいのだが、いわゆるひとつの文明批判の書である。南洋の人々からみたら白人たちのやっていることはこんなふうに見えるだろうと想像はできる。しかし残念ながら豊かな南洋の海でその日その日を暮らせるように世界は発展してこなかった。だから酋長の言うことはある種の郷愁なのである。

文明批判は発展至上主義への反省にもなっている。サステナブルな世界を作るためには今の「やりすぎ」をどこかで止めなければならないはずである。そのひとつの基準をこの本から学べるかもしれない。

パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集 (ソフトバンク文庫)
エーリッヒ・ショイルマン Erich Scheurmann 岡崎 照男

パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集 (ソフトバンク文庫)
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