読書の休日


今日の朝はいつもより少し遅く起きた。天気は午後までは良いかと思ったのだが案外早く空を雲が覆ってしまってパッとしない。こんな日は読書だ。というわけで一昨日買ってきた「舟を編む」を本格的に読み始めた。

物語は面白い。だが引きこまれていくのに読むのに集中ができない。数ページ読んでは閉じ、十数ページ読んでは閉じという感じで読み進めた。集中力がないのは身体を動かしていないからのような気がする。ゴールデンウイークはそれらしく少し派手なイベントが欲しい感じがするのだが、今年はなにも考えていないのだ。なにかウズウズするものがあるようなのだ。それでもそんな気持ちを押し込めて読み進めた。後半に向かってどんどん引きこまれていく。夕方になってやっと集中力が出始めて、半分ほどを一気に読みきった。面白かった。辞書を作るという地味な仕事をこんなに魅力的な物語に仕立ててしまう著者に脱帽だ。他の作品も読んでみたくなった。

「記憶は言葉である」という記述に最近読んだ認知心理学の本を思い出した。記憶を取り出すのに使うのは確かに圧倒的に言葉だと思う。脳のなかの語彙に関する記憶を体系化したものが辞書なのだろう。僕が興味を持つのは脳の中でどういう仕組で記憶が行われているのかということなのだが、そのひとつの表現が辞書であり、長い間人間がこれに取り組んで洗練してきたとすれば、案外辞書の形は脳のなかの構造と近いものがあるのかもしれないとも考えたりした。

こうやって自分の関心に沿って記憶が取り出されることがあるから読書は面白い。やめられない。

しかし結局今日外に出たのはお昼頃にちょっと買い物に行っただけだった。雨は明るいうちは降りそうでなかなか降らなかった。思い切って散歩にでも出れば本を読むのがもっと捗ったかもしれない。頭と身体のバランスを取ること。たくさん読むためにはたくさん身体を使う。僕にはそれが必要だ。

明日は天気がいいらしい。頭をリセットするために散歩に出ることにしたいな。

舟を編む
三浦 しをん

舟を編む
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