学生の頃から興味を持っていたのは主にソフトウェアだった。究極のソフトウェアとも言える人工知能についてあれこれ調べていた。
今でもそうだが、納得のできるような理論とか、工学的アプローチみたいなものは見つからなかった。要するに人工知能を実現できそうなソフトウェアアプローチは今のところうまくいっていないのである。
最近になって心理学から脳科学に興味を持ち始めて、結局今の形のコンピュータではせいぜい身体の末端(簡単に言うと手足)の微妙なコントロールが限界なのではないかと思えてきた。
とはいえ、それはそれで重要なのである。これはまだ想像だが、知能というのは身体無しには形成できないものなのだ。
するとやっぱりロボットをやらなきゃダメだねということになる。それも、パソコンに手足が付いたような中央制御型ではなく、手足他身体の各部にもそれぞれ計算ユニットがあって、それらが有機的なネットワークで結合され、連携して動くのものである。このネットワークの極度に発達して集中したものが脳に対応する部分であって、そこにこそ知能というものが生まれるのではないかと考えるのである。
しかし、それは遠い道だ。まず手足を作り、コントロールしなければならない。というところから僕は始めなければならないのである。
そんな訳で、最近はハードウエアに興味を持ち始めた。幸い今は安価なボードコンピュータが手に入るのである。センサやアクチュエータもインターネットで探せば素人でも手に入る時代だ。LEGOでも素敵な部品が手に入る。いつやるの?今でしょ。ってなわけ。
しかしやはりセオリー的なロボット工学を避けて通るわけにはいくまい。
こうしてソフトウェアとハードウエアを同時に学ばなければならないハメに陥るのだ。
もっと若いうちに気がつけば良かった。と、なんだか重大な忘れ物をしてしまったような気分の今日この頃なのである。