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[夢の青函超特急]剣が峰の北海道新幹線/1 オール北海道体制 /北海道(Yahoo! - 毎日新聞)
新幹線ができたら、乗ってみたいとは思う。だけど、巨額を投資してまで乗ってみたいかというと、ちょっとまてよと思ったりするのだ。
新幹線が札幌まで通ったとしよう。ビジネス利用という点で格段に需要の多い札幌-東京間で今の新幹線ではまだ時間的に飛行機に勝てない。中間の都市との交流が増えるメリットはあるかもしれないが、現実問題として東北と北海道はビジネスの潜在需要自体あまり期待できない感じがする。都市間の時間距離が短くなることにより、人の流れができる可能性に賭けるしかない状況なのだ。


新幹線には過疎化の加速という側面があることにも注意する必要がある。道内のちょっとした市町村では、この20年くらいの間にバイパス建設がはやって、結果として町が廃れてしまう結果になっているところも少なくない。立派な道路ができれば都会になったような気がするのかもしれないが、作ったものは文字通りバイパスなのであって、外から来る人はその町を素通りしてしまうのだ。
新幹線でも同じようなことが間違いなく起きるだろう。函館-札幌間は今の幹線である室蘭本線経由ではなく、函館本線経由になる予定だ。この結果、在来線の長万部-小樽間は第三セクター化ならいいほうで、廃止になってしまう可能性が高い。これは実際にこの区間に乗車してみれば実感できることだ。今は函館-札幌間と室蘭-札幌間に多数の特急が走っている室蘭本線もローカル線扱いとなり、特急の運転区間短縮や本数削減の影響が出るに違いない。新幹線が通過する地域では単に不便になるだけなのだ。観光地へのアクセスもバス利用を加速することになろう。ならば観光地の近くの空港に直接降りてもなんら変わらない。距離的な問題で札幌は北海道観光の中心ではないということにも留意する必要がある。
悪いバイパス効果を招かないためには、在来線補強による高規格鉄道化の方が現実的ではないかと思われる。土地の広い北海道だ。在来線の広軌化で200km/h運転というのも可能ではないだろうか。現在の列車の密度であれば3線化で在来の狭軌列車も走らせられそうだ。既存のリソースを活用し、リスクを小さく投資を進める好例になるのではないだろうか。リニアならともかく、40年も前に開発された新幹線を走らせるために、「なんでもいいからフル規格」にこだわるのは発想の貧困を物語っているような気がしてならない。







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