本の情報
どんなことが書いてあるのか?
- 「変化」の三つの意外な事実
- ブライト・スポットを見つける
- 大事な一歩の台本を書く
- 目的地を指し示す
- 感情を芽生えさせる
- 変化を細かくする
- 人を育てる
- 環境を変える
- 習慣を生み出す
- 仲間を集める
- 変化を継続する
読んでどんなことを考えたか?
象さんと象使いの話は前から聞いたことがあったけど、この本が元になっているのか。
象使いは人の意識の領域、象さんは無意識の領域と考えれば概ね良いだろう。一般的に無意識の領域というのは意識の領域よりも遥かに巨大だと言われている。歩くときにまず右足を出して、重心を右足に移して、安定したら次に左足を前に出して、とか考えている人はあまりいないだろう。日常の生活の大半は無意識に行っていることばかりである。
問題はそこにある。いくらなにかを変えようと意識しても、それはなかなか出来ないものなのである。それが無意識の行動であればなおさらだ。いわゆる習慣づけというのは簡単なものではない。
それを象使いと象さんとして表現している。力のない小さい象使いが大きい象さんを動かすにはどうしたら良いのか。
まず変わるためのポイントを見つけることが必要である。そして、まず小さな一歩を具体的に考える。それから目的地を示すのだ。
その次には「やる気」を作り出すことが必要だ。なにかやってみたら褒められた。嬉しい。というようなごく小さな気持ちを芽生えさせることが大切。そして少しずつ変化を体験させる。そうやってたくさんの人を育てる。それが大きな変化を促すことになる。
ただ、人が変わるだけではうまくいかないこともある。もっと変化を大きくするためには環境を変えることも必要だ。良い環境を与えられると人は動きやすくなり、さらに変化を促進する。それは習慣となり、無意識のうちに受け入れた変化を実行するようになる。このとき、仲間がいると変化を促進する。あるいは競争したり、あるいは話し合ったり、工夫し合ったり、分担し合ったり。
継続して変化していくことができるようになったら、人も組織も成長軌道に乗ったことになる。
この本にはそのための手順が示されている。
人はなかなか変化できないものである。まずそれを認めよう。そして、変化するための工夫を学ぼう。自分の成長が認められればあとは自発的に成長できるものである。
「変われない」と決めつけないで「変われる」と思おう。まずはそこからだ。
フォトリーディング4冊目。
面白かった?
面白かった。基本的なことは目次を追ってみればわかるのだが、豊富な事例がこの方法論を裏付けてくれて、納得しやすい。
なんとなくマンネリだなと思ったら、この本をパラパラとめくって、今、どこで停滞しているんだろう?と考えるのもいいだろう。変化のためのヒントが書かれているかもしれない。
まとめ
象使いと象さん。このメタファは秀逸だと思う。自分が、組織が、変われない時、このメタファを当てはめてみよう。どこになにをしたらいいか考えやすくなるはずだ。