著者になりたい人をITの基本からサポートする読書と編集のにゃおです。
今日読んだ本の紹介です。
本の情報
どんなことが書いてあるのか?
- 欠乏のマインドセット
- 欠乏が欠乏を生む
- 欠乏に合わせた設計
読んでどんなことを考えたか?
要するに「トンネリング」と「スラック」を理解すればいいのかな。
トンネリングというのは、要するに過集中の状態ですね。「過ぎるは及ばざるが如し」と言いますね。要するにトンネリングは良くない状態を表します。ごく簡単に言うと、余裕がなくて周りが見えなくなる状態。で、ここで言う「余裕」がスラックというわけですね。
以上。
というわけにも行かないか。
「時間がない」という状況は、周りが見えていない状況なんですね。このような状態では良い仕事は出来ません。時間に限らず、なにかが欠乏していると、人間はそこに集中しがちである。これは習慣に影響する。
お金が欠乏すると、目の前のお金に拘泥しがちである。一昔前、サラ金が問題になった時、サラ金がたくさん入ったビルで各店舗をはしごする人をよく見かけました。目前の返済のために他社から借りるんです。それをして回っている。これは完全にトンネリング状態。
今でも似たような状況を引き起こすのがリボ払いですね。あえて金利を見せないように仕組んである。次には住宅ローンなんかそうですね。ちゃんと返済表を見るとね、愕然とするものです。
仕事なんかもね、時間がないと言っているときは視野狭窄に陥っています。もちろん見落とすものがたくさんあります。これでは良い仕事が出来ないのは自明でしょう。忙しいと言っている状態も同じですね。
日常生活に「スラック」=「余裕」を作ること。これは時間やお金に限りません。常に余裕を感じられるように物事を計画し、進めていくこと。それが大切だ。ということが書かれている。そして、ちょっとだけそうするにはどうしたらいいか書かれている。ちょっとだけというところが、現代の行動経済学の限界を表していると言えなくもない。
これからの研究に期待。
フォトリーディング15冊目。ちょっと手を抜いて読んだかな?でもまあさほど複雑なことを言っていないというか、直感に反しているわけではないので驚かなかった。
面白かった?
上に書いたように驚くことは書いていない。人間はいかに視野狭窄を起こしているか。それをいろんな例を示して説明している本だ。ただ、そのことを意識しているかいないかによってずいぶん出来ることが変わってくるということは知っておいて良いと思う。
まとめ
日頃から「スラック」を意識しよう。余裕を計画しよう。そして、余裕は余裕として他のことに転用しないようにしよう。そこがなかなか難しいところだ。