学び 思考 技術 日々 社会

読了:世界はシステムで動く

投稿日:

著者になりたい人をITの基本からサポートする読書と編集のにゃおです。

今日はフォトリーディングで読んだ本を活性化しながら書いてみます。

本の情報

どんなことが書いてあるのか?

  • システムの構造と挙動
  • システムと私たち
  • システムと私たちの根底にある価値観に変化を作り出す

読んでどんなことを考えたか?

長くコンピュータ関係のエンジニアだった僕にとって、システムと言えばコンピュータシステムのことだ。しかし、システムエンジニアとしての観点で見ると、コンピュータシステムをとりまく人間系もシステムであり、その外側にある企業組織や社会全体というものもシステムである。

また、コンピュータ以外にも機械的なシステムは存在するし、機械以外にも自然や自然と人間の関わりの間にもシステムが存在する。

それらのシステムはモデル化して動作をシンプルにして考えることが出来る。この本ではまずそういうモデル化されたシステムの動作を学ぶ。そのうえで我々を含む大きなシステムについての考え方を身に着けていく。要するに、世の中の事象をシステムとして考えるのである。これがシステム思考だ。

この本の日本語タイトルはまどろっこしいが、原題は「システム思考」である。

で、今度はこの「システム」をどうやって変えていくのかという話がある。

システムを変えようとする時、介入するべきポイントというものがある。それをレバレッジ・ポイントと言う。その名が示すとおり、小さな介入で大きな変動を起こすことができるポイントのことである。ここに介入することで良い変化をあたえることができればよいが、レバレッジ・ポイントは直感的にみつけて使うと逆の効果を与えてしまうこともある始末におえないものでもある。そして、それはしばしば直感に反する介入を要求することもある。ここに落とし穴があることを忘れてはいけない。

レバレッジ・ポイントを見つけ出すのは難しい。しかしこの本では12のポイントを例示している。その最後は、「パラダイムを超越する」というものだ。自分自身をパラダイムに縛り付けず、柔軟に考え方を変えること。それがシステムを変化させる奥義ということになるのだろう。

システム思考は一種のモデル思考である。だから中途半端なモデルでシステムに介入するととんでもないことが起きる。国の経済政策を見ればわかるだろう。ほんのちょっとした金利の変化がバブルを起こしたり不景気を起こしたりする。そして、介入するモノ自体がシステムの中にいて、フィードバック効果を受ける。システムはどんどん複雑になる。

しかしその複雑さにくじけることなく、システムを分析し、改善していくために、システム思考が大事だというのがこの本の主張だ。

この本はフォトリーディングの20冊目だ。まだまだ完全に読めているとは言えない。折に触れて何度も読み返す。これもフォトーリーディング・ホール・マインド・システムのやりかたなのだ。

面白かった?

面白かった。システムの類型を眺めるだけでも面白いし、どうしたら世の中をよく出来るのかという大きな問題を扱おうとするところにも感銘を受けた。ただ、システム思考を深めていく根気が続くかどうか。そこが人間のアキレス腱のような気もする。性急に答えを得ようとしてもそれは難しいということもわかった。それでも世の中を変えるひとつの方法論を世界に与えた影響は大きいと思う。

まとめ

ものごとの本質を掴むのはなかなか難しい。だからシステムという形に抽象化し、段階的に考える。この手法はコンピュータシステムの開発においても同じだった。僕にとっては案外馴染みの良い方法かもしれない。

なにか問題があるときに、慌てず、じっくり考えるための道具として「システム思考」を身に着けたいものである。







書いた人

nyao

nyao

本を読むのが大好きです。積読本が多数。システムエンジニア経験あり。プログラミング言語はRubyが好きだけどPHPとJavaばかり書いている。最近はJavaScriptも好きになってきた。クラウド使ったお仕事募集中。

プロフィールを表示 →

-学び, 思考, 技術, 日々, , 社会
-,

Copyright© NyaoPress 読書と日常 , 2018 All Rights Reserved.