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読了:中国五千年の虚言史

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著者になりたい人をITの基本からサポートする読書と編集のにゃおです。

ちょっと中断していたフォトリーディング26冊目。石平さんの歴史認識はとても面白い。タイトルも中身も嫌中本だけど、よーく考えると日本人にも当てはまる気がしてくるから余計に面白い。

本の情報

どんなことが書いてあるのか?

  • 中国共産党という史上最大の嘘集団
  • なぜ中国人は平気で嘘をつくようになったか
  • 中国では建国も亡国も嘘から始まる
  • 嘘で国を盗った者たち
  • 中国3大嘘つき列伝

読んでどんなことを考えたか?

石平さん、日本が好きすぎて、中国を悪し様に言い過ぎなのではないかと思っちゃったりするけど、今のままの中国は国際社会に受け入れられないし、厄介すぎるという危機感があるんだろうと思う。あれだけの人のいる国だから、そのトップになるということがどういうことか、きちんと歴史に学んでみるのは大事だということなのだ。

この本には歴史上の人物がいかに嘘を重ねて権力を得、そして失ってきたかをたくさんの例を上げて説明している。歴史というものは勝者が作り上げるものだから、議論の根本のところが間違っている可能性はあるのだが、それをちょっと置いて、論語とか兵法の類を少し斜に構えて読んでみると、論語には多くの矛盾があるのだろうし、兵法に至ってはいかに敵を欺くかがポイントなわけで、それらを行動原理としてきた人々が嘘をつくのはまあ当然といば当然のことだったりする。

僕自身は中国の人とあまり深く付き合ったことはなく、仕事などで出会った人たちはわりと良い人ばかりで、ことさらに嘘つきと思ったことは無い。ただ、娘が高校で太極拳を教わった中国で修行をしてきた先生が、中国人は親友であると思っても信用してはいけないというようなことを言っていたというのを聞いて、そうなのかなと思った程度である。

日本人も本音と建前という嘘の世界がある。建前では平気を嘘をつく。社会はそれでなんとか回っていると言っても過言ではない。欧米人から嘘つき呼ばわりされた時期もあったし、今でもそう思っている人達がいるだろう。

でもそれは文化の違いという部分が大きいのだと思う。

嘘をついても社会が回っているのなら、たぶんその嘘は社会に織り込まれていて、人々が容認しているものだ。みんな裏はわかっていて社会がスムーズに動くならそれでいいと考えている。そういうたぐいの嘘は日本に限らずどこにでもあるだろう。「嘘も方便」なんて言う。方便というのはお釈迦様がその思想をわかりやすく伝えるために使った虚構のことである。これだって嘘だと言えば嘘だ。

ただ、悲しいかな中国では正直であることは美徳であるということ自体が方便であって、一周回って嘘をついてナンボという状況が出来上がっているのだろう。これは石平さん自身の実感なのだ。僕は日本人も相当人が悪いと思っているが、まだマシなのかもしれない。

歴史を真面目に検証するというのは難しいことだ。しかしそれが安全にできる日本の社会は相当居心地のいい社会なのだ。

面白かった?

面白かった。権謀術数の世界。それに振り回される人々。そういう社会は不幸だ。中国は変われるだろうか?

まとめ

中国共産党は近代政党の形をとっているが、結局古代からの易姓革命の流れを汲んだものに過ぎない。周辺国にとっては大迷惑な存在になることが度々あった中華の世界。その内情を「嘘」という切り口からたどるなかなか面白い本である。







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nyao

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