古典音楽の世界を楽しんだ
昨日はバロックの音楽を聴いてきました。なんでまたそんな古典を、と思う方も多い?いや、そもそもバロックって何よ?と思う方が多いかもしれないですね。
バロックの音楽についてはWikipediaに任せるとして、きっかけはこの間参加したチョコ会の主催者がヴィオラ・ダ・ガンバという古楽器をやっているということが始まりなんです。
僕も少し楽器をやっていたことがあるので、音楽はなんでも興味がある方なのですが、きちんとバロックの音楽を聴いたことがないような気がしたのです。まあ、テレビとかでヨーロッパの宮廷のお話なんがが出てくる時にBGMでかかったりね、そういうのを聴いたことがある程度。
ヴィオラ・ダ・ガンバは、チェロっぽい弾き方をする弦楽器なんだけど、チェロと違って指板にフレットがあります。弦も7弦。チェロは楽器の下にエンドピンというのがあって、それが楽器を立てて持った時の支えになるのですが、ヴィオラ・ダ・ガンバにはそういう機構はなくて、両足で挟んで支えて演奏します。ガンバというのはその脚の事だそうです。脚で支えるヴィオラって感じ?チェロと似ているけど異なる系譜になるそうです。
昨日はヴィオラ・ダ・ガンバの奏者を招いて、チェンバロと、バロックヴァイオリン2丁の構成の演奏を聴きました。
ピアノの先祖の鍵盤で弦を弾いて鳴らすチェンバロの音が入ると俄然バロックという気がしてきます。フランスの宮廷ではこんなふうに音楽を聴いていたんだと妄想が膨らみます。
聴いていると面白いことに気づきました。
古典の音楽というのは、本を読んでいるようです。章があって、まずテーマが提示され、それについて語っていく感じ。章の中にはたくさんの段落のようなひとかたまりの音の群れがあって、それらはきちんとテーマについて語ってある種の調和的解決をみるようになっている。接続詞のような音列があって、次の段落に繋がる。いくつもの章が集まってひとつの曲を構成する。
バロックより後の楽曲はもっと複雑で、そういう構造が見えにくくなっているのだけれど、作曲をする人はきっと文章を書くように曲を作るのでしょう。
きっと絵を描く人も同じなのだろうな。
人はいろいろな方法で物語を紡ぐのだなと感じました。
また新しいアンテナが立ちました。僕の頭はバロックという言葉に確実に反応するようになったと思います。
素敵な機会を下さった友人に感謝です。
本日の読書
あともう少しで上巻が終わるんだけど、なかなか終わりまで読めない(^^;
岩波少年文庫で、長女は小学生のときに読んだと言っていた。結構厚い本だけど、なかなか面白い。読み進むのが楽しみ。