ALONE TOGETHER/本多孝好

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ALONE TOGETHER

この本を読んで、唐突だけど赤毛のアンを思い出した。どのシーンかというと、アンが物語りクラブ?のようなものを作ったときに、ダイアナが登場人物の扱いに困るとすぐに殺してしまうというやつ。
主人公が一種の超能力をもって、相手の心の底にある本音を引き出していき、結果的にその人々が本音に正直になった結果、それ以前よりも世間一般で言う「ろくでもない」人々になっていってしまうのだが、それらの人々がことごとく身内が殺されたとか、そういう不幸な過去を持っていたりするのだ。
前のエントリでも書いたけれど、結局「人の心には見た目ではわからない深い溝がある」というようなことを表現したいがためにこういう無理な登場人物を作り出しているように見える。しかも最初から出てくる黒いフリーライターは、いつのまにか主人公の心の裏面の人物に置き換わっている印象があって、最初と最後の整合性がもうひとつになってしまった。さらに、ストーリーの重要なカギを握る少女の個性がいつのまにかボーイッシュな感じからお嬢様的な感じに変化してしまったのも不自然で、やっぱり今の著者には長編は無理なんだなと感じさせる。なかなか面白く呼んだけれど、最後は苦し紛れに結論を急いだ感じ。僕は及第点は挙げられないという感じかな。







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nyao

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本を読むのが大好きです。積読本が多数。システムエンジニア経験あり。プログラミング言語はRubyが好きだけどPHPとJavaばかり書いている。最近はJavaScriptも好きになってきた。クラウド使ったお仕事募集中。

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