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綿矢りさが芥川賞

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asahi.com : 文化芸能
芥川賞に綿矢さん、金原さん 最年少の19歳と20歳

 第130回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考委員会が15日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞に史上最年少となる綿矢(わたや)りささん(19)の「蹴(け)りたい背中」(文芸秋号、河出書房新社刊)と、金原(かねはら)ひとみさん(20)の「蛇にピアス」(すばる03年11月号、集英社刊)が選ばれた。これまでの最年少受賞者はいずれも23歳。中で最も若かった丸山健二さん以来37年ぶりに記録が更新された。

綿矢りさが最年少受賞か。デビュー作から注目していたので僕もうれしい。おめでとうと言いたい。
僕はダウンロード販売でどちらの本も購入して、2冊ともCLIEに入れて持って歩いて何度か読んでみている。それくらい好きな作品なので、芥川賞候補になったときにのエントリで書ききれなかった感想をここに書いてしまおうと思う。


蹴りたい背中」は「インストール」に比べて勢いに任せて書いた感じではなくて、ストーリーも表現もよく練られているなという印象だった。それでいて、新鮮な彼女の感性が失われることもなく表現されている。
冒頭の学校の授業中の主人公の行動で、群れる同年代に違和感を感じて、なんとなくなじめない主人公を、的確に、詩的に独特のテンポで表現してほんの数行で読者に分からせてしまう表現力にはのっけから参った。
インストール」ではまだ稚拙さのようなものを感じた多少大げさな言葉遣いもなくなって、作者の成長も感じることができる。
どちらの作品でも一貫している十代に感じるごく漠然としたエロティシズムは、いきなり形から入ってしまう表現の多い今の世代の中で、ごく自然で健全に表現されており、それがかえって新鮮さに繋がっている。
たぶん彼女の小説は成長にしたがって徐々に変化していくのを見て取れるに違いない。そういう意味でも将来に期待してしまう。
今まで出た2冊はわりと短く、あっという間に読めてしまうので、今のうちに「インストール」から順番に読んで彼女の変わったものと変わらないものを確かめる読み方も面白いのではないかと思う。







書いた人

nyao

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本を読むのが大好きです。積読本が多数。システムエンジニア経験あり。プログラミング言語はRubyが好きだけどPHPとJavaばかり書いている。最近はJavaScriptも好きになってきた。クラウド使ったお仕事募集中。

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