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杉浦日向子を読む

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最近まとめて買った杉浦日向子の本についてまとめてエントリしてみようと思う。いろんな作品を読めば読むほど彼女の世界にはまっていってしまう。時代劇とは一味違った江戸の世界。是非読んでみていただきたい。
もっと読んでみたいのがあるので、それらは機会があったらまたいずれ。


江戸へようこそ
この本はいきなり吉原の話から始まるんだけど、どうも江戸の町人文化と吉原は切っても切れないらしい。
この人の江戸話の吉原は、僕たちが日ごろ時代劇映画なんかで見ているような吉原とはまるで違う。現代で言えば芸能界であって、一種の憧れの世界であったという。
町人の暮らしは今よりよほど自由であって、江戸にあこがれるという気持ちはなんだかすごくわかるのだ。そして、今の東京が江戸の続きであるという見方。これは僕も賛成できる。
残念ながら田舎モノの僕が江戸っ子になるのはとても無理だし、今の東京に住むのは遠慮したいという気持ちはあるけれど、江戸から続く東京には郷愁のようなものを感じてしまうのも事実だったりする。
杉浦日向子の描く江戸はそういう魅力に満ちた世界なのだ。
ゑひもせす
この本は江戸モノの漫画。若旦那が遊びから足を洗う話、狐付きの話、男女の別れ話に逆忠臣蔵とも言うべき吉良供養。特に吉良供養はとかく賛美される討ち入りを単なる惨事として表現していて、事実はそんなところだろうなというリアリズムに満ちていて面白い。浮世絵の影響を明らかに受けたタッチと芝居言葉ではない江戸言葉。これぞ日向子漫画の良さだと思う。
ニッポニア・ニッポン
物語として楽しめる漫画が11編。不思議な話からひょうきんな馬風先生の話。江戸の街中ばかりじゃなくて、ちょっと田舎の話。いろんなものが詰め込まれている。
とくに不思議な話というのは日向子漫画の独壇場と言う感じ。この表現はちょっと他の作家には見られないものだと思う。日向子漫画でちょっと怖い話を読んでみたい人には百物語がお勧め。すっかり日向子ワールドのとりこになってしまうこと請け合い。







書いた人

nyao

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本を読むのが大好きです。積読本が多数。システムエンジニア経験あり。プログラミング言語はRubyが好きだけどPHPとJavaばかり書いている。最近はJavaScriptも好きになってきた。クラウド使ったお仕事募集中。

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