社会

安全を守る現場に何が起きているのか

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公共交通機関の事故は乗客が防ぐことができないと言う点で恐ろしい。
今日の福知山線の事故の原因はこれから徐々に解明されていくことだろうが、いずれにしても想像できるのは会社全体の安全に対する意識の観念化というか、現実感の喪失ではないかと思う。
安全対策や安全意識教育をいくら行っても、関係する人々がそれを実感として意識できなくなってしまっては事故は防止できない。
事故のない時期がある程度続くとそういう状況に陥ってしまうものかもしれない。しかし、大きな事故が発生する前には小さな危険事象が積み重なっている可能性が高い。そういう状況をいかに漏らさずに把握して予防策を打っていくかというのは現場の勘と経験に依存するところが大きいものだ。最近そういう現場の勘と経験を持つ人々が減ってきていることが問題となっている。今回の事故も究極的には現場に蓄積された知恵の減少が原因といえるのではないかと思う。
いくら安全のためのシステムを作っても、運用するのは人。そのことを考えると、その資質をどう育てていくかと言うのは重要な課題なのだ。安全を神話にしてしまわないために、このような事故を人ごとと思わずに捉えていきたいものだ。
もうひとつ。原因究明は悪者探しではないということを肝に銘じたい。より安全なシステムを作るためには、純粋に原因を究明するという姿勢が第一に重要なのだから。







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