技術・科学

Cellと「熟成」

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Cellが家庭にもたらすパワー

この記事はなかなか興味深い。PS3はただのゲームマシンではもちろんなく、既存の汎用的なパーソナルコンピュータの延長上にあるものでもないということがおぼろげながらわかってきた。
Cellのアーキテクチャはネットワークコンピューティングをはじめて身近にするものだ。しかもその使われ方はより実用的で、一般消費者にわかりやすい効果をもたらすものらしい。
記事の中に「熟成」という言葉が出てくる。この一言ではなんだかわからないが、たとえば映像をPS3の中に入れておくと、映像が美しくなっていったりすることだと言うとわかりやすいだろうか?わかりやすいけどそんなことが可能か?
PS3の中というのはきわめてあいまいだが、ネットワークとそれを介したストレージを含むひとつの世界と考える必要がある。
そこに映像データを入れておくと、ネットワーク上で利用可能なCellを使って映像データの解像度の隙間を計算して埋めていくことは理論的に可能だ。解像度的に欠落した情報を周辺や前後の情報をもとにした計算で補完すれば、元のデータより滑らかで美しい映像データが得られる可能性があるわけだ。そういうことを「熟成」と呼んでいるらしい。
もとよりこのような処理には膨大なCPUパワーが必要だ。Cellアーキテクチャには単体のPS3のCellをネットワーク上のCellと組み合わせて使う機能が存在するから、ごく単純に考えるとネットワーク上のPS3が増えるほどこの「熟成」処理は早く、そして詳細になっていくのだ。なるほど「熟成」という言葉がぴったりだ。
まずはGigabitEtherでつながった家庭内の複数のPS3、そしてインターネットの先に存在するCellのネットワーク。これらが連携して処理を進める。そのひとつの事象が「熟成」なのだろう。
だれもがスーパーコンピュータを持つということを、とてもわかりやすく表現していると思う。
PS3はまさに21世紀らしい、ワクワクするような未来を暗示するマシンなのだ。。。







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nyao

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本を書きたい人にITの基礎から学んでもらって、Kindleで著者デビューするまでをサポートします。 ITってよくわからないという人のために勉強会をやっています。 「読書と編集」という屋号でお仕事をしています。

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