7月に読んだ「真昼の星〜」が面白かったので、また秘境紀行モノであるこの本を選んだ。
ひと昔前と比べれば、世界中に秘境といえるような場所はずっと少なくなったのだろうけど、そんなこととは無関係な暮らしを続けている人々がいる。変化の激しいニッポンに住む僕にとってはそれがいつも不思議で衝撃的に感じるのだ。
ど こに行っても水ばかりの、水辺というより水上に住むという想像できない暮らし。生きるための毎日の仕事。それを貧しさと括ってしまうこともできるけれど、 生きるために毎日あくせく働く暮らしは僕だって変わらないし、上を見ればキリがない。生きるエネルギーとでも言うようなものはとても彼らにはかないそうも ない。だったらいったい豊かさというのはなんなんだろうと考えてしまった。
いろんなことを考えてしまうけど、やっぱり椎名誠は面白いなあというのが結論。
メコン・黄金水道をゆく (集英社文庫 し 11-30) (集英社文庫 し 11-30)
椎名 誠
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