思念波

ホワイトバンドについて考えた

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この手の活動にはいろいろな問題がからみついてくる。
いちいち書かないが、いろいろなサイトで「ホワイトバンド偽善説」のようなことが書かれている。
僕にとってはホワイトバンドについて考えるいい契機になった。
ホワイトバンドはお店で売られている。各流通ルートに乗っていて、普通に販売されているということを考えると、どちらかといえばビジネスであって、慈善活動ではないのではないか?それともビジネスによって慈善活動を行うことができるいい仕組みが作られたということなのか?そんな疑問を頭の隅に僕は持っていた。
僕がホワイトバンドを探して長女と本屋やレコード屋を回ったとき、長女が「これってお店は利益をとっていないのかなあ?」と言った。実は僕も同じような疑問を持っていたが、なんとなくおしゃれでいいことをしているように見えるホワイトバンドをとりあえず買ってみようと思っていて、それ以上深く考えなかった。そして、結局合うサイズがみつからずに買わずじまいになった。
ホワイトバンドに関する問題を取り上げたサイトが目に入って、一旦立ち止まって僕なりに考えてみることにした。
調べてみると少なくともホワイトバンドは貧困にあえぐ子どもたちに直接使うお金を寄付するものではない。ここは勘違いしないようにする必要がある。
ホワイトバンドの消費税を抜いた286円のうちの70%は製造と流通の原価とか経費。まあ、少々高いようにも思うがそれでもそれくらいはかかかもしれないなということは想像できる。では残りの30%はどう使われるかというと、「世界の貧困をなくすための活動をしている団体の活動費」だ。貧困にあえぐ人々に直接渡るお金はない。これは公式サイトの資料にも書いてあることだ。
世界の問題を解決するためにお金がかかるというのも理解できる。そして、ホワイトバンドで国の政策に影響を与える活動を支援しようというのも悪くない。
それになんとなくおしゃれだ。
だけど、ちょっと待ってホワイトバンドを買う前にきちんと公式サイトを見よう。世界の貧困の状況を学ぶこともできるだろう。それで賛同するならそれもよし。ホワイトバンドで「儲かっている」のは誰かちょっと考えてみるのも「有り」だ。
ホワイトバンドを買うだけで何かした気分になるだけならそれは一種の偽善だ。たぶんホワイトバンド活動の趣旨も本来はそんなところにはない(善意に基づいて考えれば)はずだ。少なくとも「活動費」には「貧困の解消に向けた取り組みに関する啓発活動」ってのがあるんだから。
しかし、ホワイトバンドを買わずともできるもっと具体的な行動がある。
まず、今回の総選挙における各党のマニフェストを知ること。そして、国際貢献を具体的に明文化している政党に投票することだ。
ホワイトバンドと比べたらまったくおしゃれじゃないし、めんどくさいかもしれない。しかしそれもホワイトバンドと同じくらい間接的な具体的行動方法のひとつなのだ。しかも自分の生活にも密着している点ではホワイトバンドより効果的だ。
僕はどちらかというとなんとなくおしゃれだという理由でホワイトバンドを買おうと思っていた。だけど今は買わなくてもいいと感じている。なくても貧困について考えることはできる。そしてそれにつながる自分の行動を変える事もできる。それがどんな小さなことでもホワイトバンドよりも低コストで貢献できる手段だと感じるからだ。
貧困ってなんだろう。この答えはホワイトバンドを買っただけではわからない。

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nyao

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本を書きたい人にITの基礎から学んでもらって、Kindleで著者デビューするまでをサポートします。 ITってよくわからないという人のために勉強会をやっています。 「読書と編集」という屋号でお仕事をしています。

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