この本の著者は「ゆとり教育」のありかたにかなり問題意識を持っているらしい。中に出てくる練習問題にも「ゆとり教育」についてのものが結構ある。
あとがきには「ゆとり教育」を効果のあるものにするためには子供たちにもっと文章を書かせることだというようなことが書かれている。
僕はこの意見に賛成だ。
文章を書くのには知識が必要だし、論理的に考える力も必要だ。時には脚色してみたりするようなセンスも、読む相手のことを考えることも必要になる。要するに総合力を鍛えることができるのが文章を書くことなのだと思う。文章を書くのが得意になれば、いわゆる勉強ができることにつながるわけ。
この本には文章を書くセオリーがいくつか書かれている。それだけである程度文章を書く力をつけることができると思うが、著者も言っている通り、そのセオリーを踏み台にして自分なりの文章を書くことができるようになるというのが大切だ。
そのためにはたくさん書くことだ。こうやってブログを書いたりするのも頭にいいことなのだなと思った。
ホンモノの文章力―自分を売り込む技術
樋口 裕一
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