読了:豊饒の海(二)奔馬

投稿日:

残り四分の一くらいになったら一気に読んでしまいたくなって、読み終わったのが夜中の二時過ぎ。少し寝不足。
これを読むと三島の最後は彼のひとつの理想の形だったんだってことがわかるな。しかも自分の完璧な理想に敗れての自決って形はある意味で究極だったのかもしれないと思う。
ついでに言えば、彼は生まれ変わりを信じていたに違いない。僕は生まれ変わりを否定も肯定もしないけれど、彼はきっと信じていたんだと思う。ああいう形で死んでも、すぐに生まれ変わるという信念があったのだろう。
たまたま一緒に読んでいる本にも三島の思想について触れたくだりがあって、なんだか不思議な感じがした。ニッポンでは思想を持つとああいう形の最後しかありえないのかもしれない。
その本については、読み終わったらまた感想を書いてみることにする。
この巻を読んでいて少し不気味な気分を味わった。ちょうどニッポンがどうしようもない戦争に向かっていく時代を背景に書かれた小説だが、その時代背景がなんとなく今の時代に似通って感じられるのだ。
同じような戦争が起きるとは思えないけれど、不穏な時代の空気みたいなものはなにかの形で爆発することがあるかもしれない。
まあ、すでにテロとか、派兵という形で同じような状況に足をつっこんでしまったといえばいえないこともないんだけど。。。
本を読むというのは色んなことを考えるってことなんだな。改めてそう思った。
奔馬
三島 由紀夫

奔馬
春の雪 宴のあと 午後の曳航 金閣寺 殉教
by G-Tools







書いた人

nyao

nyao

本を読むのが大好きです。積読本が多数。システムエンジニア経験あり。プログラミング言語はRubyが好きだけどPHPとJavaばかり書いている。最近はJavaScriptも好きになってきた。クラウド使ったお仕事募集中。

プロフィールを表示 →

-

Copyright© NyaoPress 読書と日常 , 2018 All Rights Reserved.