「酒は純米。燗ならなお良し。」
この言葉はいい酒を見分けるのにシンプルでわかりやすい言葉だと思う。
僕自身も体験的に、純米で旨いと思った酒で悪酔いしたことはない。そうじゃない酒では大抵頭が痛くなってくる。
この本を読むまでは吟醸酒を燗で飲むなんておかしいと思っていたが、実はそうではないということを学んだ。よくできた酒なら吟醸だろうがなんだろうが燗して飲んでまずいわけがないということだ。逆に燗をしてまずくなる酒なら、どこか無理をしている酒ということらしい。
僕は最近、日本酒を燗して飲むことが増えた。それが体にやさしく感じるようになったのだ。その逆に、発泡酒とか、第3のなんとかというようなビールもどきはアルコールがきつくて飲めなくなってきた。
どうも伝統的な造り方をしていない酒がきつく感じるようなのだ。ちゃんとしたビールとか、焼酎、ウイスキーはぜんぜん大丈夫なのだ。
酒というのは化学式とかバイオテクノロジーでは解決できない世界のものなのだと身体が教えてくれるようだ。
この本を読んでいると旨い酒を飲みたくなる。しかしいい日本酒を売っている店を探すのはなかなか大変なものだ。
久しぶりにとっておきの店に注文することにしようかな。
いかん。インフルエンザで自宅謹慎しているうちに読むものが無くなってきたぞ。。。
純米酒を極める
上原 浩
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