読了:世にも美しい数学入門

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この本は、「国家の品格」の藤原正彦先生と、映画になった「博士の愛した数式」の作者の小川洋子さんの対談の本。
「国家の品格」でも強調されていたことだけれど、数学には「美しさを感じる心」が大切だということがいたるところで語られている。
日本人には数学で世界的にすばらしい仕事をした人がたくさんいるという話には勇気付けられた。日本人には独創性がないとかいろいろ思い込みがあるけど、実はそうではないということ。もっと自信をもっていいんだな。
小川洋子さんは作家だから当然文系の人なんだけど、美的感覚という点でとても数学的感覚に近いものをもっているということも感じた。数学は自然に存在する美しい定理を艱難辛苦を乗り越えて見つけ出していくという学問だけれども、そこには美的感覚をもとにした直感と、証明するための論理的思考が重要となるわけで、実は小説を書く人というのはこれと同じようなことをやっているんだね。だから文学と数学ってのは案外近いものなのだ。文化って言う観点でくくってしまえばあたりまえなんだけど、まるで正反対と思われるものが実は近いというのはすごく面白いと思った。
これを読んだらやっぱり「博士の愛した数式」を読んでみたいし、読む前には映画も見てみたいなと思ったよ。
世にも美しい数学入門
藤原 正彦 小川 洋子

世にも美しい数学入門
数学者の言葉では 博士の愛した数式 天才の栄光と挫折―数学者列伝 数学者の休憩時間 心は孤独な数学者
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nyao

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