読了:海辺のカフカ

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この本を読んでも思っちゃったなあ。当たり前のことかもしれないけど、作家って書くっていう前にたくさん読んでいるんだなあってこと。
そういうことを感じてしまうと、僕は今までなにをやってきたんだろうなあと思う。もっと本を読めばよかったっていう後悔みたいなものかな。本じゃなくてもいい。音楽でも、映画でも。もっといろんなものを見てくる必要があったんじゃないかなあってね。
この本はかなりメジャーなタイトルだから、本屋でよく見かけていたんだけど、今回手にとって見るまであまり読もうとは思わなかった。だけど読み始めたらあっという間で、ほとんどまる一日で読みきってしまった。
哲学的なコトバがいたるところに出てきて、個々の場面には理解しにくい部分もあるんだけど、最終的にはなにか決定的な印象を残している。
3つのエピソードが同時に語られ始めて、それがより合わさって終結にいたる形がよくできていると思うし、それが飽きずに読み進んでいけるこの作品のよさだな。
この作品を読んで改めて思ったことがある。この作品で重要なテーマとなっているのはいわゆるエディプスコンプレックスだと思うんだけど、それがかなり現実的、直感的な性表現として書かれている。この表現は女性の作家には無理だし、女性の読者にも理解しにくいものだと思うんだね。
僕は男だから実感としてわかるわけだけど、はたして女性はどういうふうに感じるんだろう?男と女はずいぶん違うよなあと思ったわけ。
最近女性作家の作品を読むことが続いていたから、この辺の違いをかなり強烈に感じたなあ。
いずれにしても、もっといろんな書物を読まないと小説を読む楽しみというのも限定的なものにならざるを得ないってことを痛感。
まあ、そういうことを痛感することによって読書に幅もでてくるんだろうけどね。
海辺のカフカ (上)
村上 春樹

海辺のカフカ (上)
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