技術・科学

Web2.0について考える

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googleのパーソナルページがいつのまにかバージョンアップしていることに気づいた。長いアドレスをブックマークしたときのIEでの動作が変わったことで気づいたんだけど、コンテンツの編集も変わったみたいだった。(前がどんなんだったか良く覚えていないので本当に変わったかどうかはわからないのだ。)
というふうに、サービス、アプリケーションの機能が向こうの世界で実現されていることでユーザがあまり気づかないうちに機能アップが行われることがある。これがいわゆるWeb2.0ってやつなのだろう。
片やWeb2.0じゃない時代の企業の代表にMicrosoftがあって、今、新しいWindowsとOfficeのリリースが遅れるということが話題になっている。こちら側の世界で動くアプリケーションは頻繁に書き換えるというわけには行かないから、どうしても新機能はまとめてリリースということにならざるを得ないわけだね。
まあ、現状ではOSが担っている機能とWebの世界で実現していることの重みには大きな違いがあるから単純にどっちがいいと言うことはできないんだけど、新しい機能がさりげなく使えてしまうようになるというのはユーザにとってはなかなかすばらしい体験だと思うから、ネットワークがさらに発達していくと今OSとして提供している機能のかなりの部分がネットワークの向こう側に行くのは間違いがなさそうな気がする。パソコンはもっとシンプルで安価なものになるだろう。
実際、SUNのワークステーションはカード一枚で別の端末で自分の環境を使うというのを実現している。実際に現物をみると、プログラムを実行しながらカードを引き抜いて隣のワークステーションにカードを差し込むとさっきと同じプログラム実行中の画面が表示されるのだ。実際にアプリケーションが動いているのはサーバで、端末は画面の表示と若干の入出力に関わる機能のみ実装しているらしい。
アプリケーションはサービスがネットワークの向こう側に行くようになると、たぶん今のアクセスプロバイダは接続だけじゃ商売にならなくなるだろう。商売になるのはアプリケーションやサービスを提供することだ。
テレビがコマーシャルを見ることでタダになっているように、googleのサービスはタダで利用できる。そういうサービスはどんどん増えるだろう。たとえばMicrosoftのOfficeアプリケーションは個人向けは広告つき無料提供がビジネスモデルとして合っていると思う。個人でワープロとか表計算を鬼のように使うという人はめったにいないから、広告付きでも別に気にならないだろうし、うまい広告をつけることができればそこからある程度の収入を得ることはできるのだ。パッケージ流通や不正コピー防止にかけるコストで十分回収できるのではないかと思う。企業向けはもっと高度な業務レベルのサービスやセキュリティ、サポートをくっつけて有償にする。それも今までの値段よりはだいぶ安く提供することになるだろう。そいういう提供方法であれば新機能はサーバ上の機能を置き換えることで可能なので漸進的なアップグレードが十分可能だ。
まだ全面的にそういう風になるには数年を要するだろうけど、その方向に進むのは間違いない。そのときにMicrosoftは今のIBMのように意識される会社になっているのだろう。
他方、Webの世界は人間を相手にするものからコンピュータ同士が円滑にコミュニケーションをとるトラフィックが増えていく。人間が見るのはほんの一部分で、自分のひとつの操作が今よりたくさんのサービスを動かすことになる。もっと直感的にやりたいことを指示すればいろいろな現物が動くような世界になるのだ。たとえば、北海道に旅行に行きたいと入力すれば、いくつかの質問事項を聞かれ、それに答えると旅程や、交通機関のチケット予約、宿の手配まで全てやってくれるようなサービスが可能になるだろう。旅行代理店のようなユーザインタフェースサービスが、バックで交通機関のシステムやホテルのシステムと自動的にコミュニケーションしていろいろなことを決めていくのだ。
インターネットは徐々にクリティカルなインフラに近づいている。その世界がWeb2.0というコトバで表わされているのだと僕は理解している。
僕たちが21世紀をすばらしい未来と想像していたように、数年後、数十年後の未来はすばらしいものになるだろう。しかしそれはほとんど気づかないうちに進んでいく。Web2.0はインターネットもWebも日常の当たり前のものになる。それは最先端を意味しなくなるということでもある。これからITに関わろうとする人は、意外と地味な仕事になるということを覚悟する必要があるかもしれない。

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nyao

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本を書きたい人にITの基礎から学んでもらって、Kindleで著者デビューするまでをサポートします。 ITってよくわからないという人のために勉強会をやっています。 「読書と編集」という屋号でお仕事をしています。

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