読了:大盗の夜

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江戸時代の幕府ってのはいわゆる「小さな政府」ってやつだったのかもしれないな。
民間とはいえないかもしれないけど、自治組織がわりとしっかりいきわたっていて、その上に単純なピラミッドではない統治組織がある。基本的には犯罪がおこるから取り締まるという考え方ではなくて、まず犯罪が起きない社会を作っていたのだろう。そのかわり犯罪に対しては厳罰でのぞむという仕組み。
まあ、この本は小説だから、本当の江戸時代の姿を現しているとはいえないけれど、この本に書かれている陰陽師が人々の心のケアを担当していて、できるだけ悪いほうに傾かないようにするシステムというのはなかなか先進的なものではないか。
今の社会は、心の問題はおきざりにされがちであることを訴えているのかもしれない。
なかなか面白いシリーズである。
大盗の夜―土御門家・陰陽事件簿
澤田 ふじ子

大盗の夜―土御門家・陰陽事件簿

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