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夏バテ頭で考えた

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このブログをは開始してからはじめてのことだと思う。一ヶ月も更新をしなかったのは。
長らく出張しているとか、病気で入院しているとか、そんなよんどころない事情があったというわけではなくて、なんとなく家でパソコンに触るのが億劫になってしまって、この一ヶ月ほとんど我がメインマシンを立ち上げるということがなかったのだ。
最初は一週間程度でまた書き始めるんじゃないかなあと思っていたのだが、今まで気分が乗らなくても無理やり書いたりしていたことにちょっと疑問があったりして、キモチに変化が出るまでサボって、その後に復帰できるものかためしてみようという気になった。
メインマシンは触らなかったが、立ち上げっぱなしのマシンが一台あって、ちょっと気になったことを調べたり、いつものコーヒーの注文をしたり、映画のチケットを予約したりするのにすぐ使えるそのマシンを使ったりはしていた。それに会社では一日中PCを使っている。
パソコンとインターネットから少し遠ざかってみると、帰宅してからの時間のすごし方にちょっと困った。物心付いた頃からのテレビっ子の僕は必然的にテレビを観ることになるのだが、それもせいぜい21時くらいまでで、そのあとはよほど見たい番組がない限りは電源を切ってしまうことが増えた。ニュース番組を含めてテレビの番組というのはどうしてどれも同じようなことをやっているんだろうと思ってうんざりしてしまうのだ。
結果、どうするのかといえば、ボーっと音楽を聴いたり本を読んだりして、遅くとも23時には眠ってしまう。早いときには22時前に寝てしまうこともある。
これが肉体的な健康には悪くないようで、朝は6時前に自然に目が覚めて起きられるようになった。早寝早起きである。ここ数年服用していた処方薬もいらなくなったが、なんとなく自分が年をとったような感じがしなくもない。
全般に健康的な方向にはあるのだが、気分的な好不調の波はやっぱりある。僕の場合はそういう波の大きいやつがだいたい数ヶ月の周期でまわっているように感じる。どうもこの一ヶ月は不調の大波が寄せてきていたようである。不調のときはあまり厄介なことは手がけずにじっとしてやり過ごすようにしているのだが、たぶん意識せずにそういう状態になっていたのだろう。本当はもっとうまいやり過ごし方があるんだろうけど。。。
わりとどっぷりパソコンとインターネットの世界に浸った生活から少し離れてみて、いろんなことを考えた。
離れたといっても、長年にわたってコンピュータ関係の仕事をしてきた僕は、ITについて考えることから離れることはできないようで、テレビや新聞や本屋の情報などで刺激されて考えることがわりとあった。
なかでも最近思考の占有時間が長くなっていることはWeb2.0のことについてである。
Web2.0っていうのは一過性の流行ワードなんだろうけど、それは新しいWebの世界を現すものとしてずいぶんもてはやされた。今は落ち着いたようだが、技術面では基本的にはブラウザをフロントエンドに置いてスタティックなドキュメントからダイナミックなドキュメントの世界に変わってきたことを表していたと思う。ダイナミックなドキュメントはプログラムとデータから構成されていて、それらの全てをサーバに置いておき、クライアントで必要なものを必要なときに必要な分だけブラウザが引っ張り出して表示するというのが新鮮な体験を呼び起こしたわけだ。
それを実現するためにAjaxというのが主要なキーワードとなって、これからはAjaxというような論調がとくにWebを生業とする業界で見られるのはごく自然なことかもしれない。
僕はこのところ、ケータイのJavaアプリを作っている。それでふと思ったのは、今をときめくWeb(のなかでもドキュメントを扱う狭い意味のWeb)の世界というのは実はとても不自由な世界なのだなということだった。
あくまでもドキュメントはドキュメントであって、いくらダイナミックになったといったところで所詮は絵が動くというレベルなのである。もちろんこれはこれで有用なものであるし、これで必要十分な分野だってある。情報の標準化の観点では大きな進歩を遂げたということもできるのだが、結果としてブラウザという狭い世界のなかに閉じこもってしまったということもできなくはないのだ。
その一番の象徴はJavaScriptであろう。別にJavaScriptが悪いと言いたいわけではない。しかし、JavaScriptの生産性はとても高いとはいえないのである。一般的なプログラミング言語を使ったことのある人なら、JavaScriptの今の開発環境というのは恐ろしくお粗末なものだと感じていることだろう。
Webの技術によって通信のプログラムを開発することは容易になったが、クライアントとサーバを意識せずにシームレスにプログラミングを行うような世界とは程遠いのである。
ブラウザという枠に閉じ込められたWebの業界は、早晩発展の限界に突き当たるだろう。そして、そのすぐ後にやってくるのは少し前にナローバンドのために頓挫したアプレットの時代ではないかと僕は予想している。
今のJavaScriptよりずっと柔軟なプログラミングが可能で、便利な開発環境が整った状態で、通信を意識することなく分散アプリケーションが動作する。ブロードバンドが発展した現在であれば多少大きなプログラムであってもダイナミックにロードして実行することが可能なのだ。
インターネットに接続された端末に、ネットワークを縦横に駆使するモノが動く世界ではブラウザはごく狭い世界のモノである。すでにAjaxで示されたようにダイナミックなナニモノかを作るにはそういうモノを発想する企画力とプログラミングの素養が不可欠である。
その世界でもデザイナーとかプランナーは必須だし、ある種のプログラマーは常に必要だが、いわゆるWebページを作るというレベルの職種は存在しなくなるだろう。Webの世界は意外と早く過去のものになっていくのかもしれない。
なんてことを夏バテ気味の頭で考えていた。
こんなことを書いてみようという気になったところをみると、不調の波も終盤にきたようである。読まずにたまってしまったメールもあらかた処理した。そろそろいつものペースに戻れるかもしれない。
連日30度を超える真夏日が続くうちに調子が戻ってきたのはありがたいことである。ビアガーデンに間に合った。







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本を書きたい人にITの基礎から学んでもらって、Kindleで著者デビューするまでをサポートします。 ITってよくわからないという人のために勉強会をやっています。 「読書と編集」という屋号でお仕事をしています。

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