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Anoto

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先週、東京に行ったときに「アノト」というデジタルペンを見てきた。正確に言うと紙に薄く印刷したドットパターンと、それを読み取るセンサー付のペンと、読み取ったデータを解釈していろいろな処理を行うサーバの組み合わせで動くシステムだ。
アノトパターンと呼ばれるドットパターンはヨーロッパとアジアをあわせた面積くらいの広さの紙の上で、ピンポイントの位置を特定することができる。具体的には紙に0.3mm間隔で微妙に位置の異なるドットパターンが薄く描かれていて、それをアノトペンで読み取ることで紙の上をペンが移動した軌跡を記録することができるのだ。
読み取れるパターンがなにしろヨーロッパとアジアをあわせたくらいの面積に広がるわけだから、紙の一枚一枚を異なるものにすることができる。
これで何ができるかというと、まず文字を書いた軌跡から、OCR変換をするというような手書き認識に使うことができる。紙に記録が残るし、自動的に書き込んだものを電子入力することもできるわけだ。
また、一枚一枚の紙が識別できることを利用すれば、見た目には同じフォーマットの紙束を使って、一枚一枚別々の入力として扱うことができてしまう。
きっちりしたフォームを使って、特定の位置でペンを走らせれば、それに連動したアプリケーションを動かすこともできる。
実際、手書きでメール文章を書いて、紙の右下の送信ボックスにチェックを書くと手書きメールが送信されるなんていうアプリケーションも開発されている。
つい最近、研究記録を電子化して保存するシステムも発表された。
この技術のライセンス料とか、アノトペンの値段があまり安くないのか、はたまたシステム全体がちょっと大きいのが難点なのか、あまり普及しているとはいえないけれど、ケータイなどでの通信手段とうまくつながれば面白いサービスができるのではないかと思う。
手帳に書き込んだらそれがネットワーク上の電子手帳に自動的に反映されるなんてシステムが手軽に利用できたら結構便利ではないだろうか?







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nyao

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本を書きたい人にITの基礎から学んでもらって、Kindleで著者デビューするまでをサポートします。 ITってよくわからないという人のために勉強会をやっています。 「読書と編集」という屋号でお仕事をしています。

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