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駅弁の丸かじり

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僕は椎名誠が好きでエッセイの本を数十冊持っている。そのシーナさんが絶賛しているのがこの東海林さんの文章。読んでみると確かに面白い。いくらでも掘り下げることができてしまうような着眼点のあざやかさや、それを簡潔で大胆に表現してしまうところはさすがだなあと思ってしまう。
かなり思い切った言い切り方で、これは大丈夫かと思わせる文章も、最後まで読んでみるとなるほどと思ってしまうところが面白い。
「帝国ホテルのかつ丼」では帝国ホテルがあまりにも集客できないレストランのてこ入れに丼モノを出し始めたことにたいして、こんなことを書く。

毎日かつ丼や牛丼を出すわけではなく、毎日違う丼を出す。
シャリアピン・ステーキ丼、海老フライと海の幸のクリーム丼、舌平目の天津丼、ビーフカツレツ・デミグラスソース丼など、言い訳がましい丼を日替わりで出す。

まあ、この本は1999年に文庫になっているみたいだから、帝国ホテルのレストランのこういう状況というのは10年は前のことなんだろうけど、一般庶民から見て少し近寄りがたい感じのする一流ホテルというところをうまい具合にいじっていてだんぜん楽しい。

こんな調子で次々といろんなものに対して独自の洞察を深める文章が並んでいる。面白い。だけどお腹が空いているときに読むのはけっこうつらいぞ。

駅弁の丸かじり
東海林 さだお

駅弁の丸かじり
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本を書きたい人にITの基礎から学んでもらって、Kindleで著者デビューするまでをサポートします。 ITってよくわからないという人のために勉強会をやっています。 「読書と編集」という屋号でお仕事をしています。

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