読了:陰陽師-安倍晴明の末裔たち

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陰陽師が現代まで続いている。というのは陰陽師の役割をよく考えてみれば別に不思議なことではないのだけれど、小説とか映画なんかの平安時代の陰陽師はイメージがジャンプしすぎて現実に存在するものとは思えないのも確かだ。
内裏の陰陽寮の権威付けられた陰陽師のほかに、民間の土着信仰を色濃く残した陰陽師というのも存在していて、それは土着信仰の原型に近いということもあって根強く現代にも引き継がれている。それはたぶん僕たちが無意識にやっている思考や行動に痕跡を残している。よく考えるとどうしてそうするのかわからないけどなんとなくそうしないと気持ちが悪いという類のことに対して力を持っていたのが陰陽師であり、それによって行動を左右するというのが占いとか祈祷とか式神の本質であると考えることができる。
今でも占いを信じる人は多いし、そんなものは信じないという人でも結構縁起はかついだりするものだが、教育の行き届いた現代であれば知識を用いて解決できることでも、昔は簡単ではなかったということは想像に難くない。陰陽師は経験的な知識のほかに外来の思想なども取り入れてその時代の一種の先端科学を構成し、その知識を秘伝とすることで人々に影響力を持ったのだろう。これは占星術の起源を考えれば比較的理解しやすいと思う。

宗教と不可分である民俗学の世界。日本人を知るという手段のひとつとしてかなり面白い分野であると思った。

陰陽師―安倍晴明の末裔たち
荒俣 宏

陰陽師―安倍晴明の末裔たち
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