読了:ひとり日和

投稿日:

芥川賞の作品はわりと好きなものが多い。この作品もなかなか良かった。
他の作品を読んだわけじゃないのだが、この人のこの作品での文章はスルスルっと流れてバサッと切れてつながっていく気持ちの良さがある。こういうと変な感じがすると思うが、夏目漱石の文章を読んだときと似ている。内容はこれも変な言い方かもしれないが視力0.1の日常という感じか。物理的視界だけじゃなくて、心理的視界とか行動半径のことだ。
20歳の千寿のなんとなくパッとしない日常、違和感、反発、、ラストで歩みだす自分。その先に見え隠れする淡々と生きる71歳の吟子の世界。
僕もそんな道をたどってきたし、今も同じように一歩一歩進んでいる。たぶんこれからもそうやって生きていく。そんなことを考えた作品だった。

ひとり日和
青山 七恵

ひとり日和
夢を与える 窓の灯 八月の路上に捨てる 風に舞いあがるビニールシート 無銭優雅
by G-Tools







書いた人

nyao

nyao

本を書きたい人にITの基礎から学んでもらって、Kindleで著者デビューするまでをサポートします。 ITってよくわからないという人のために勉強会をやっています。 「読書と編集」という屋号でお仕事をしています。

プロフィールを表示 →

-

Copyright© NyaoPress 読書と日常 , 2019 All Rights Reserved.