何度見てもよくできた映画だなあと思う。人間の根源的な欲望をこんなに見事に描いた作品はそうはない。メインストーリー、サブストーリーに、いくつものサイドストーリー。どれもそれだけで映画が一本撮れそうな感じのすごく欲張りな作品だ。
つくづく惜しい人を亡くしたもんだと思うけど、たぶん伊丹さんは自分の最後は自分で決めたいと思っていたんだろうなあと、白服の男(役所広司)のセリフを聞くと思ってしまう。ある種、つまらないことで死んでしまったけど、きっと彼らしい美学があったんだろうな。
それにしてもラーメン食べたくなるよな。この映画。
タンポポ
山崎努 伊丹十三 宮本信子
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