読了:精霊の守り人

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土曜日の朝、なんとなくテレビのチャンネルをNHK-BS2に切り替えたら、やっていたのが、精霊の守り人だった。なんだか不思議な世界観のアニメで、どういう話なのかよくわからないながら見入っていた。
しばらくして、それが「守り人」シリーズの最初の話であることを知った。すぐに本屋に行って文庫で出て間がない本を買ってきた。
話は児童向けのファンタジーっぽいのだが、舞台は古代の日本の面影をもった架空の土地だ。欧米とか中国の伝承に起源をもつようなファンタジーとはひと味違う。なにしろ主人公が三十代の腕っ節の強い女用心棒ときている。読み進めるうちに世界観の厚みを感じ、どんどんのめりこんでしまった。
この世界観の厚み、やはり裏づけがあるのだった。作者が文化人類学者なのである。ファンタジーにありがちな単純な武勇伝ではなく、登場する王国の歴史や伝承、それにまつわる王家の裏側と政治のことなど、事細かに想定され、その上にストーリーが重ねられているのだ。
読み進むにしたがって、主人公の複雑な生い立ちとその心がわかってきて、さらに先の話を読みたくなってくる。
読者は児童ではなくて、子供からお年寄りまでの広い層を対象にしているようだ。女性にファンが多いようだが女性向けというわけではまったくない。縦にも横にも広がりのある作品だと思う。
一冊目の精霊の守り人をあっという間に読み終わって、次の闇の守り人にとりかかった。まだ読める話は何冊も続いている。当分はワクワクしながら楽しむことができそうだ。

 精霊の守り人
上橋 菜穂子

精霊の守り人
闇の守り人 (新潮文庫 う 18-3) 狐笛のかなた (新潮文庫) 闇の守り人 獣の奏者 I 闘蛇編 獣の奏者 II 王獣編
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