これは大人向けの感じだ。IIの王獣編は特に重く考えさせられる部分がある。
国家とはどういうものなのか、人間はどんな存在なのか。歴史を左右する立場になってしまうということがどんなことか。いや、そんな大それたことばかりではなく、幸せとはどんなことなのか。ずいぶんいろいろ考えてしまった。
そんな意味で物語の重厚さはなかなかのものだ。守り人シリーズよりこっちのほうが好きな人も多いのではないだろうか。
ますます、上橋作品が好きになった。
獣の奏者 I 闘蛇編
上橋 菜穂子
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