読了:スルメを見てイカがわかるか!

投稿日:

養老さんの言うことってストレートでわかりやすいと思う。
養老さんも茂木さんも、普通の人は当たり前すぎて考えないようなことを考えている。だから、この本を読んでもきっと当たり前のことをしゃべっているだけでつまらないと思う人もいると思う。
人が認識し、理解するものはほとんどがスルメ。すでに死んだというか、ある時点でのスナップショットでしかない。生きて変化し続けるものをそのまま理解するというのは難しい。
僕はソフトウエアの仕事をしていて、似たようなことを考えてしまうことがある。ソフトウエアってスルメを記述したものなのだ。ソフトウエア自身が動的に変化することはまずない。でもリアルな世界を記述しようとしたら、常に変化し続けるモノをありのままに記述するという方法があってもいいのではないか、という一種の妄想をよくするわけですね。
「手入れ」というのも気に入った。西洋文明的にとにかく真理があって、それに沿って記述すれば全てを理解できるという考え方ではなくて、もっと現実に現実に存在するものに対してある方向に向かうように「手入れ」をするという考え方。これはソフトウエアの世界ではプロトタイプベースのオブジェクト指向プログラミングが近いのではないかと直感的に考えた。すでにあるオブジェクトに「手入れ」をすることがプログラミングっていうのは面白いのではないか?
プログラミングが面白くないなあと思い始めた僕の頭にちょっとしたインスピレーションを与えてくれる本だったな。

スルメを見てイカがわかるか! (角川oneテーマ21)
養老 孟司 茂木 健一郎

スルメを見てイカがわかるか! (角川oneテーマ21)
脳と仮想 「脳」整理法 (ちくま新書) クオリア入門―心が脳を感じるとき (ちくま学芸文庫) 脳の中の小さな神々 生きて死ぬ私 (ちくま文庫)
by G-Tools







書いた人

nyao

nyao

本を書きたい人にITの基礎から学んでもらって、Kindleで著者デビューするまでをサポートします。 ITってよくわからないという人のために勉強会をやっています。 「読書と編集」という屋号でお仕事をしています。

プロフィールを表示 →

-

Copyright© NyaoPress 読書と日常 , 2019 All Rights Reserved.