学生の頃、歴史という教科はあまり好きではなかった。年表順にあったことをただ並べていくことに興味をもてるはずがなかった。何年になにが起きたなんてことには興味はないのだ。
ただ、歴史に興味がないわけではなかった。因果関係というか、これが原因でこういうことが起きて、それがまたこっちにつながってという連関を中心とした歴史は面白いと思った。
地理がキライという人が結構いた。特に女子に多いと思う。僕は地理が好きだった。それはなぜかといえば、歴史を理解する必要があるからだった。例えばそこにお城があるのはなぜかを知るためにはその場所の地理だけでなく歴史を知らないとお話にならないのはあたりまえだ。逆になぜそこでXXの乱が起きたのかを知るためには地理を知る必要がある。地理と歴史はセットなのだ。
でも学校ではどの教科でもそういうつながりのある学習をさせてくれないように思う。つながれば面白いはずのものをわざわざ分けてつまらなくしているように思える。子供だった僕が求めていたのはそういう知識ではなかったのだ。
分ければ理解しやすくなるという側面もあろう。だが学校の教科はどちらかというと教えるのを楽にするために分けられているような気がする。
だから学校の先生にはいろんな経験のある人がふさわしいと思う。少なくとも教育が専門の人ばかりでは教育は成り立たない気がする。自分の経験に照らしていろいろなものをつないで話せる先生は人気があるに違いない。
子供たちにはなんでもつながってしまうような知識の持ち方、考え方をして欲しいと思っている。
会社で同僚と歴史の話をしていて思ったことを書いてみた。