このところ喧しいギリシャ危機がまたまた気になったので再読。
ユーロというかEUの成立に関する歴史的経緯とか、なぜギリシャが事実上の破綻状態に至ったのかということについてわりとわかりやすく書いてある本なのだ。すでに去年の段階でこの本に書いてあるとおりの危機的状況であったのに未だにゴタゴタしているということは、状況はもっともっと悪化していると言えよう。EUはかなりまずいことになっているのだ。
しかーし、サブタイトルに書いてある「第2次グローバル恐慌から資産を守る方法」なんてひと言も書いていない。だから「世界経済を消滅させる日」ってタイトルも過剰なアオリと言えなくもない。
とはいえ、なんでギリシャ?とか思っている人には一時間くらいでざっくりEUとユーロの問題がわかって良い本なのではないかと思う。いずれにせよギリシャの対応次第でとんでもない恐慌に巻き込まれる可能性は否定できない。だからお金の使い方は今からでもちゃんと考えたほうが良いですね。
ユーロが世界経済を消滅させる日~ヨーロッパ発!第2次グローバル恐慌から資産を守る方法
浜 矩子
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