脳を精神活動の場と捉えると、精神科領域の病気は少々気難しい物になってしまうが、脳を他の器官と同じように病気になることがあるものとして捉えると、いわゆる「うつ」などに対応する方法論というのが素人の僕にでもいくつか見えてくる。
一番のポイントはやはり睡眠だ。
若いうちは徹夜とか無茶なことをしても体力のほうがそれをカバーしてくれるのだが、ある程度の年令になるとそうはいかない。身体は体力をできるだけ使わないように最適化されてくるし、頭はますます難しいことを考えざるを得なくなって疲労する。体が疲れずに頭だけが疲れるとたぶんよく眠れないのだ。睡眠の質が悪くなると徐々に頭が働かなくなってくる。これはなかなか怖いことなのである。
この本によれば深い睡眠がきちんととれていないと頭の活動に問題が生じる場合があるようだ。一見良く眠っているようでも朝起きたときにあまり寝た気がしないようなら要注意なのだな。
学習したことの定着にも睡眠が重要らしい。「よく学び、よく眠る」が頭が良くなるコツなのかもしれない。
仕事でも同じなのだろう。睡眠時間をきっちり取らないと仕事の能率が下がる。この辺、ニッポン人はどうも精神論が多いのが困る。睡眠時間をきっちり確保できるような働き方ができるように仕事の仕方を変えていかないと、これからの知識中心の時代にはついていけなくなるだろう。
僕の眠りの質はどうか。。。ちょっと気になるな。
脳を休める
西多昌規
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