解説だけで400ページ強。さすがは源氏物語。ざっくりとした説明なのだが、当時の習慣・風俗が要所要所で説明されているので想像力が働きやすい。巻ごとに血縁関係図が表示されていて、源氏を中心とした人間関係がよくわかる。よくできた説明本だと思う。
源氏物語は光源氏の出生から晩年までの栄枯盛衰を物語ったもので、華やかであるばかりではない源氏や周りの女性達の心の動きを見事に表現した作品であることが理解できた。
いずれ誰かの訳の「源氏物語」をきっちり読んでいろいろ考えてみたいと思う。
源氏物語が面白いほどわかる本―日本が誇るラブロマンがマンガより楽しく読める
出口 汪
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