本の情報
どんなことが書かれているか?
- 睡眠は「時計じかけの世界」
- 健康で幸せな、豊かで賢い人になるには
- 老若男女から赤ちゃんまで 熟睡のためのノウハウ
- 「夢遊病」と「夜驚症」と「睡眠時無呼吸症候群と「鼾」の謎
- 睡眠学習、昼寝、居眠りは「脳細胞」を活性化するか
- フロイトが解読する「夢」の世界は幻だったのか
- うつ病やストレス解消のための「夢のセラピー」
- 楽しい夢、明晰夢を見るにはどうすればいいのか
読んでどんなことを考えたか?
僕はうつを患っているので、眠りに関しては気をつけている方だ。早めに寝て、いつも同じ時間に起きる。コーヒーは午後には飲まない。アルコールも夜に飲むのは控えめに。
こんなことに気をつけながら、さらに精神安定剤を服用しているので今はほぼ快適に眠れるようになっている。活動量計をつけて眠りの様子を記録しているが、深い眠りと浅い眠りが半々。問題ない感じだ。
しかし、睡眠が果たす役割とか夢についてはとても興味があって、学生の頃にはフロイトの夢判断などを読んだりもしたものだ。
この本には僕が持っていた疑問がほぼ解消できる情報が載っていた。例えば起きて活動している脳からは大量の廃棄物が出て、それをグリア細胞が眠っている間に片付けていることとか、レム睡眠の時に起きている時に記憶したことを整理していること、その過程で夢が発生すること。見たい夢を見る方法が不完全ながらもあると言うことなどだ。
面白いのはこれらの疑問に対して、実際に実験した人がいて、それなりの知見が得られていることだ。レム睡眠に入ったらすぐ起こすとか、あることを覚えさせてそのあと眠った場合と眠らなかった場合で記憶している量を比べたりとか、結構風変わりなことをやっている。その方法論もなかなか読み応えがあった。
怖い夢が将来の危機に対する心の準備をさせると言うのも興味深い。悪夢は年齢を経るに従って見なくなるらしい。それは大抵の怖いことを経験してしまって怖いことが少なくなるからだと言う。
レム睡眠中には目が活発に動くが、生殖器も活動すると言うのも面白かった(男性なら朝に経験があるはずだ)。残念ながらそれが何を意味するのかは書いていなかったが。
何れにしても効果的に眠ることは生活を豊かにし、頭を活性化すると言うことがよくわかった。
ちょっと読むのに時間がかかってしまったので前半の方を忘れてしまったが、睡眠時間をもっと大切にしようと思うようになった。
面白かった?
面白かった。眠りに関する疑問がいくつも晴れた。ちょうど夏場に読んだので何も着ないで寝て見るということもやってみたりして、暑い日には快適に眠れると言うことも体験した。
ただ、僕は寝起きがよくないのだが、それを改善する方法はわからなかった。相変わらず寝起きはよくないのが残念だ。
まとめ
眠りに関して悩んでいる人は読んでみるといい。結構な文章量なので退屈になって眠くなることもあるかもしれない。それはそれで効果のある本だと言えるだろう。
明晰夢を見る方法が書かれている。自分の見たい夢を見たいと言う人は試してみるといい。残念ながら僕は朝まで一気に眠ってしまうのでまだ実験に成功してはいないのだが。