はじまりは
ネットで出会った方が、介護事業をやっていて、そこの事務所にお邪魔するようになったのが始まりでした。僕は一年間の有給をもらっていて、いろんなところに顔を出したりしていたのですが、そこの仕事がなんだか面白そうに見えてきました。
介護といっても、そこの事業所ではお年寄りの介護はあまりやっていません。主に体の不自由な若い人を支援しているのです。僕もそれなりの歳になってきましたから、若い人たちと関わるのが楽しくなってきたのだなと思いました。
おどろいたこと
移動のニーズが多いことでした。街の中で車椅子などの人を見かけることはありましたが、介護の世界を見てみると今まで意識していた何倍もの外に出たい人がいるのです。
行きたいところに行けないというのはもったいない。と思いました。そういう人たちの力になれるようになりたいと思うようになりました。
いろいろ資格がいる
移動を支援するだけでもいろんな資格が必要です。
まず重要なのが「介護初任者」「介護実務者」のあたり。ちょっと前までヘルパーと呼ばれていた資格です。最低限の支援をするために必要な知識や技能を身につけておかなければなりません。
というわけで、まずは「介護実務者」の資格を取ることにしました。
通信教育でも実習はスクーリングで受ける
当然のことですが、介護は頭で知るだけではできません。実習が不可欠です。
昨日はその第一弾、「医療的ケア」で、痰を取る実習を受けました。33の手順を5セット、痰のとり方を3種類実習する必要があります。丸一日かかりました。昔は看護師さんがやっていた業務ですから、衛生に扱うための基礎を叩き込まれる感じです。33もの手順を覚えられるのかと不安でしたが、理屈がわかってくるとちゃんと覚えられるものですね。
来週は胃ろうなどのやり方の実習です。もっと手順が多いそうです。大変です。
テキストを読み、課題をすこしずつこなしています。勉強は好きなので苦にはなりません。今ははやく支援業務にはいりたくてウズウズしています。
給料が安いのが難点
福祉関係は一般にそうですが、儲けられる仕組みではありません。だから給与も最低限。これでは介護に人材は集まらないなと思います。福祉で儲けるのは悪いことのように思われていますが、利用者が必要なサービスを十分に受けられるような仕組みを作って行く必要があると感じるし、そのためには障害を持つひとが自立できる社会を作る必要もあるのだと思いました。
そういう世界を作るために、微力ながら力を尽くせたらなと思います。