本の情報
どんなことが書いてあるのか?
- 自分の中にある「絶望の正体」
- 感情の扉を開く
- 影の部分に光を与える
- 比較の罠から抜け出す
- 自分を信頼すると決める
- 人生の指揮権を取り戻す
- 自分は自由な存在だと知る
読んでどんなことを考えたか?
「絶望」に声を与える。これがどんな意味か、タイトルを読んだだけではピンとこない。読み進めていくうちに、世の中には多くの「絶望している人」がいて、それを乗り越えるためにどうしたらいいのか、どう考えたらいいのかが書かれているとわかってくる。
「絶望している人」というのは、決して特別な人のことではない。仕事に疲れた人、生活に疲れた人、学業に疲れた人。あらゆる「疲れた人」と言い換えていいのではないかと思う。
疲れ切ってしまって、自分を失っていることに気づかないのは悲しいことである。それは「絶望」というものなのだ。そう「絶望」が存在している。その「絶望」を無視せずに正視してみよう。その声を聴いてみよう。ときにはその声を外に取り出して、泣いたり叫んだりしてみよう。
そうして自分の心の指揮権を外部に委ねることを少しずつやめて、自分が自分の心をコントロールできるようになろう。そこにあるのが自由なのだ。
今の僕にはこの意味がとても良くわかる。会社に人生を預けて、死んだように生きていた自分を、会社をやめることで取り戻し始めているからだ。僕は今なんでもできる。やりたいことをできる。そういう自分に回帰しようとしている。
そんなことを改めて感じさせてくれる本だった。
面白かった?
面白いというのとは少し違う。自分を考え、自分を赦し、自分を生き返らせる本なのだと思う。
文字がぎっちり詰まっていないので1時間も集中すれば読めるだろう。
しかし、自分のことを考えながらゆっくり読むのがいいかもしれない。
まとめ
世の中には自分をなくしている人がどれだけいることか。そのことに気づかずにいる人がどれだけいることか。
それに気づき、一日も早く自分を取り戻そう。
そういうことだと思う。