「楽読」って何?
とりあえずホームページを紹介しておく。
速読法の一種だ。ただし僕が今まで出会ってきた速読法が斜め読みとか飛ばし読みとかイメージ読み込みだったのに対して、楽読は熟読系と言っていいかな。
熟読はきちんと中身を理解したいときの読み方だ。僕は本をきちんと読みたいと常々思っているので、これまで出会ってきた速読法はなんだか違うなと思っていた。
もちろんどれも有用だし、役に立つことは間違いないので沢山の人がそれを習得して活用しているのだと思う。シチュエーションによって使い方が違うということもあるのだと思う。だけど僕はちゃんと考えながら読みたい派なのだ。
そういう読み方である楽読は僕に合っているんじゃないかと思って体験教室を申し込んだ。
読むということ
読むためには目と脳を使う。ごくシンプルに言えばそういうことになる。楽読ではこの2つを鍛えるということをする。体験教室なのですべてがわかったわけではないが、入門としてはわかりやすい。
そして、読む方法には、音読と、音読を用いない方法がある。
音読と言っても本当に声を出して読むわけではない。心のなかで音読しながら読むという方法のことだ。文章を読んでいるときに自分がやっていることを注意深く観察してみると、案外この心のなかでの音読をしているケースが多いのではないかと思う。これは実際に本当の音読と同じくらい時間がかかる読み方だ。専門的には聴覚を司る脳の機能を経由する読み方ということになるらしい。
では音読を用いない読み方とは何か。目から入ったものを直接的にイメージするということになる。これはちょっと難しいが、自分が比較的よく知っている内容の本を読んでみると結構できる。楽読では当然こちらを目指す。
で、あとは目と脳を速読のために鍛える。ということになる。
目を鍛える
これは文字通りで、眼の筋トレをやるのだ。簡単に言うと眼を早く動かす練習をするのである。上下左右前後。ちょっとやってみればわかるが前後が一番難しい。これを定期的にやると老眼も少しは良くなりそうだ。
本を早く読むためにはやはり目を早く動かす必要があるのである。これはとてもわかり易い理屈だ。
そういえばここで体験したトレーニング方法、どこかで見たことがある。多分この本だと思う。
ちょっと本棚を探してみようかと思っている。
脳を鍛える
これはなかなかユニークだ。とにかく脳を早いスピードに慣れさせるのだ。講師の方は高速道路への進入と離脱を例にしていた。高速道路に入るときは流れが早いと感じるが、進入してスピードに乗ってしまえば慣れてしまう。その状態で一般道へ降りるとスピードがひどく遅く感じる。あの感じ。
加速するために面白い方法を使う。レッスンの最中、3倍速の英文を流し続けるのだ。それが耳に入っていると脳が勝手にそのスピードに追いつこうと頑張って動くという理屈らしい。実際、速い英文を聴いてから通常のスピードの英文を聴くと随分遅く感じる。
これを聞きながらレッスンをしていると自動的に脳の処理スピードが上がっていくということだ。トレーニングとしては悪くないかもしれない。
左脳と右脳のバランスをとる
今は情報化社会である。これは言い方を変えれば左脳型の社会なのである。左脳の情報処理に異常に偏った状態といえるだろう。楽読ではイメージを大切にする。読んだものが直接イメージできるようにトレーニングを積むらしい。
これは心理的にもとても良いことかもしれない。
僕はITの仕事で左脳を酷使してきたから、もっと右脳を上手に使ってバランスをとったら、いろいろなことがうまくいくような気がする。
この辺は「個人の感想です」という領域かも知れないが。
まとめ
楽読では、他の速読法と違って、控えめに「今の2倍から7倍くらい読むのが早くなります」と言っている。これは現実的な値だと思う。上記に書いたようなトレーニングをある程度行えばできるようになるだろう。
「ちゃんと本を読みたいんだ」と思っている活字中毒な人にはなかなか良いメソッドではないだろうか?
というわけで、僕も受講したいところなのだが、今は介護の研修中である。失業者でもある。というわけで、受講するのは少し先に延ばすことにした。でもできるだけ早く受講するつもりだよ。