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読了:シュタイナー教育を考える

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本の情報

どんなことが書いてあるのか?

  • シュタイナー学校
  • シュタイナー学校の人間観的背景
  • 一〜二年生の授業
  • 芸術に浸された授業とは
  • フォルメンとオリュイリー
  • 三年生ではじまる生活科の意味
  • 四〜八年生の授業の概観
  • 通信簿とその詩
  • カリキュラムの考え方と八年間担任制

読んでどんなことを考えたか?

先月、神田昌典さんの2022講演会を聞きに行って、その後の懇親会に行ったら、直ぐ近くの席に座った人が北海道シュタイナー学園の広報を担当している方だった。慌ただしい懇親会のなかで、熱心にシュタイナー教育の一端について語ってくれて、あとで学校の資料を送ってもらうことになった。

先月中に資料を頂いていたのだが、なにかゴタゴタしていて未開封のままだった。

先週の金曜日、たまたま行った区民センターでやっていた福祉バザーの古書売り場でこの本を見つけた。とりあえず積読とした。

あまりにも積読が溜まってきたので、なんとかしようと、以前効果があった積読本を写真に撮ってFacebookに載せるということをした。「読みたい本があったら貸しますよ」というコメントを付けて。するとこの本を読んでみたいという方が現れた。Facebookに載せる効果はこういうところにあって、貸すとなると僕は俄然読む気になるのである。それで早速読んでしまうことにしたのだった。

シュタイナー教育はかなり変わっている。名前が表すとおり、ドイツで生まれた学校なのだが、ドイツの家業を継ぐということを中心とした教育制度の歪に対して、本来教育というのはどうあるべきかを考えて作られた学校で行われる教育らしい。

方法論は全く日本やドイツの一般的教育とは異なっている。子どもを真っ白な状態であるとすると、一般的教育はそこに知識を書き込んでいく形の教育である。シュタイナー教育では真っ白な中から外界との接触を通して自然に生まれてくるものを我慢強く待つというスタイルだ。そして、具象から抽象へ、さらに実用へと段階を踏んでいく。基本的に幼稚園年長から高校までの一貫教育である。学年はあるが育っていく過程は人それぞれなので、最初の8年間は担任が変わらず、成長に応じた教育を行っていく。8年である。先生も一生のうちに数回しか各学年を見ることはできない。先生の人間的成長も重要になってくるようになっている。

個々人の成長に合わせて教育が進んでいく。そのなかで実用的な教育も行い、それが理論とどう繋がるのか自然に体得していくようになっている。これはなかなかおもしろい。学問を詰め込むと言うよりは生きる力をきちんとつけるということに重点が置かれているのである。

高校にあたる学年まで学ぶと、自分の興味のある勉強をしていこうという気持ちが生まれている。それから大学に行って専門教育を受けることになるのである。たぶん自分探しとか甘っちょろいことを言わない青年に育っているだろう。

それは、人間が学ぶことを自然に促す教育であるような気がする。

もちろんそんなことで大丈夫なんだろうかという疑問はもっともである。問題点も無いわけではない。たとえば8年間担任が変わらないこと。それはかなりレベルの高い教養を持った先生である必要があるだろうし、良かれ悪しかれその担任の影響を受けることになる。それで大丈夫なのか?他の学校の受験対策教育とあまりもかけ離れていて、本当に大学に進めるのか?またはそのまま社会に出て役立つ人材たり得るのか?

いろいろ疑問や問題はあるけれども、それぞれに対してある程度きちんとした答えをシュタイナー教育は持っているようだ。

一番のハードルは親がこの実験的とも言える教育の仕組みを受け入れられるだろうか?ということだろう。

僕は子育てが一段落してしまったので直接は関係がないのだけれど、自分が受けるならこういう教育を受けてみたかったなと思った。

最近の本ではこんなのがあるようだ。読んでみようかな。

面白かった?

面白かった。子どもの発達にきちんと寄り添おうとする教育は手間がかかるが自立した人格を育てると感じる。手法はどうあれ、これからの教育はそうあって欲しいと思う。

まとめ

少し古い本だったが、現状の教育の閉塞感に対して一つの回答を出しているのがシュタイナー教育だと思う。どうも今アメリカの富裕層にこの教育法が注目されているらしい。

日本にもシュタイナー学校は7校あるという。注目していきたい。







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nyao

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本を書きたい人にITの基礎から学んでもらって、Kindleで著者デビューするまでをサポートします。 ITってよくわからないという人のために勉強会をやっています。 「読書と編集」という屋号でお仕事をしています。

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