本の情報
どんなことが書いてあるのか?
- 多読・少読・広読・狭読
- 多様性を育てていく
- 読書の方法をさぐる
- 読書することは編集すること
- 自分に合った読書スタイル
- キーブックを選ぶ
- 読書の未来
読んでどんなことを考えたか?
まず、この本の入手の経緯から。
この本は「しるし書店」というプラットフォームで購入した。
「しるし書店」は古書店の一種である。ただ、大きく違うのは売られる本が読んだ人によって大いに使われているという点である。角がおってあったり、線が引いてあったり。普通の古書店なら値段がつかないようなものに値段をつけて売る。
思いっきり逆転の発想なのである。使った本は、読んだ人が大事だと思ったところに線があったり、ページの角が折られているのであって、付加価値がついていると考えるのある。
読んでみたら面白かった。大事なところにはマークがされている。ほうほうと思う。そして、売ってくれた人がどんなふうに考えたかもなんとなくわかったりする。ポイントだけ読みたかったら線を引いてあるところを読むというのもありだ。
十分価値があると思った。
そして、この本で僕が一番おもしろいと思ったことは「読書することは編集すること」ということだった。
僕は今、本を作ることに大いに興味があって徐々に活動を始めているのだが、それは編集するということの面白さを直感したからなのだ。
しかし僕は本を汚すのが嫌いで、書き込んだりするのはすごく抵抗があった。だから新しい本を作らなきゃと思ったのだが、読みながら書き込んでいくことはその本を自分が改めて編集していくことだということに気付かされた。
すでに書き込みがある本は遠慮なく角を折ったりさらに書き込んだりできる。理解度がずいぶん違う。書き込んだ本は再読もしやすい。すごいなと思った。
多読は別に頑張ってたくさんの本を読むということではない。同じ本を何度も読むことだって大事で、それはその時の心持ちや自分の成長度合いによって異なった読書体験になる。多く読むということも表すのだ。
もう一つ、本はコミュニケーションツールであるということも書かれていた。一人孤独に読むのが読書ではない。僕が最近ハマっている読書会はまさにコミュニケーションツールとして本を使う読書である。
そのうち、電子書籍では、たまたま同じ場所を読んでいる人とチャットを始められるような機能がつくかもしれない。紙の本の代替ではなく、コミュニケーションツールに進化した本。
この本は、本はどんな良い方をしてもいいという自由を僕に与えてくれた。
書き込みのある本を譲ってくれた井田祥吾さんに感謝だ。
面白かった?
面白かった。本を読むということについて徹底的に考える人というのがいるのだと思った。僕の読書はまだまだだ。
まとめ
自分の読書スタイルを見つけて読む。読書はこういうモノと決めつけない。読書とは能動的で、編集することでもあるのだ。読書の可能性はまだまだ広がるものなのである。もっと読書を楽しもう。